子どもにスマホを与える場合の設定やルールについて…慶大、外語大ママ長谷川さんの回答 | RBB TODAY
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子どもにスマホを与える場合の設定やルールについて…慶大、外語大ママ長谷川さんの回答

IT・デジタル スマートフォン
ママサポーターの長谷川玲子さん
  • ママサポーターの長谷川玲子さん
 受験生の保護者の悩みを先輩ママがアドバイスする「ママサポーターズ」。スマートフォンに関する中2女子の保護者の質問に、長女が東京外国語大学、次女が慶應義塾大学と二人のお嬢さんを合格に導いた長谷川玲子さんが回答した。

【質問】
 子どもにスマートフォンを持たせようと思っています。しかし、YouTubeなどだらだら閲覧させたくありません。何か良い設定方法はありますか? あるいは、スマホ利用に関して成功しているルール付けについて教えてください。ゲームでもiPodでもすぐに約束をやぶってしまい、守れた試しがありません。

【回答】
 様々な問題や危険を避けるために、スマートフォンにアクセス制限をかける必要はあると思います。

 アクセス制限についてはいくつか方法があるようです。お調べした限り、(1)購入した携帯電話会社のメニューしか見られない設定、(2)購入した会社が適切だと判断した一般サイトしか見られない設定、(3)保護者の方が個別にアクセス可能なサイトやカテゴリを設定できるサービス、(4)アプリのインストール/アプリの起動/通話の発着信/Wi-Fi経由からのインターネットアクセスを制限するサービス、などでしょうか。携帯電話会社によってもサービスが異なるようですので、詳しくはスマートフォンを購入されるショップで直接相談されるのが一番よいと思います。

 ゲームやiPodについて、これまで約束を守ることができなかったそうですが、この問題は「ルール付け」だけでは解決できない問題なのではないかと思います。いくらよいルールを作ったとしても、根底に親の毅然とした真剣な姿勢が伴わないと、同じことの繰り返しになってしまいます。子どもが約束を守らなかったということは、子どもが親の姿勢の中に「守らなくても許してもらえそう」ということを感じ取ってしまっていたのかもしれません。本気で守らせたいのであれば、ルールを守らなかった時点で、ゲームやiPodを取り上げてしまえばよかったのではないかな、と思います。

 ゲームやiPodで約束を破ってしまったということは、スマートフォンでも当然同様になることが予想されますよね。「約束を破った」などとガミガミ言いたくないのであれば、最初からスマートフォンを持たせないというのも一つの選択肢だと思いますよ。ただし、そこまでするような問題ではないとお考えでしたら、「約束を破られても仕方がない程度の問題なのだ」とおおらかに構えるという対処の仕方でもよいのではないでしょうか。

 私の娘たちのころも、ちょうど中学生くらいからみなさん携帯電話を持ち始め、高校の時はほとんど全員が持っていたのではないかと思います。長女は大学生から携帯電話を使用し、次女は高校生のときから私と共用で携帯電話を使っていました。特に使い方で注意をしたことはありませんが、夕食の時に携帯電話を使われるのは嫌だったので、一度夕食時にメールの返信をしていたときに「食事を食べているときはやめなさい。夕飯が終わってからにして。」と一言、はっきり言ったことがあります。それ以後は娘たちも夕飯時には使わなくなりました。

 また我が家ではゲーム機の購入はしませんでしたが、知人の一人はむしろ積極的に小さな頃から子どもにゲームをさせています。そのお子さんはゲームに夢中で、小学校に上がりたてなのに「ゲームのためなら」とゲームのヘルプ画面に書いてある難しい漢字でも読んでしまったり、大人顔負けにゲームが強かったりと、将来ゲーム開発者にでもなるのではないかと傍目にも楽しみです。

 このようにご家庭によってもお子様の性格によっても、ゲームやスマートフォンなどのご利用のさせ方は変わってくると思います。大切なのは効果的なルールを作ることよりも、「ルールを守るなら与える。守らないなら与えない。」「買うなら使わせる。使わせたくないなら買わない。」と親が毅然とした態度で構えることかと思います。

 とても難しい問題ですが、ご参考にしていただければ幸いです。
《編集部》
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