日本エイサーが投入する2画面タッチPC「ICONIA(アイコニア)」の全貌 | RBB TODAY
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日本エイサーが投入する2画面タッチPC「ICONIA(アイコニア)」の全貌

IT・デジタル ノートPC
「ICONIA」をアピールする日本エイサー代表取締役社長のボブ・セン氏
  • 「ICONIA」をアピールする日本エイサー代表取締役社長のボブ・セン氏
  • 日本エイサー代表取締役社長のボブ・セン氏
  • 日本エイサー プロダクト&マーケティングコミュニケーション部 マーケティングコミュニケーション課 シニアマネージャーの瀬戸和信氏
  • 「ICONIA」を掲げる瀬戸和信氏(左)とボブ・セン氏
  • 最新技術投入をアピール
  • 「ICONIA」のコンセプト
  • 独自のユーザーインターフェース「Acer Ring」。メニュー管理のダイヤル的な位置づけ
  • ソーシャルメディア一覧機能の「Social Jogger」
 日本エイサーが15日に発表した、2画面フルタッチスクリーンを備えた「ICONIA(アイコニア)」。発売は、2011年2月以降を予定している。

 同日、日本エイサーは発表会を都内で開催。まずは代表取締役のボブ・セン氏が壇上に上がり、「今年はPCの法人需要が回復し、個人需要も持ち直したが、まだ元気が足りない」と述べ、「14型で世界初の2画面PC」としての「ICONIA」を積極的にアピールした。

 今年、日本エイサーは15.6型のスタンダードノートPCに注力。それらの売上が順調とのことで、年々、成長曲線を描いているという。次に登壇した同社プロダクト&マーケティングコミュニケーション部 マーケティングコミュニケーション課 シニアマネージャーの瀬戸和信氏は、ここ数年の同社の歩みを改めて説明。「2007年からスタンダードノートを発売し、続く2008年はネットブック、2009年はモバイルノートの分野で躍進してきた。それもこれも、15.6型のスタンダードノートPCのマーケットを広げるための施策」と力説した。

 「ICONIA」は、14型(1,366×768ピクセル)を2つ備えた大型のタッチPC。Windows 7 Home Premium/Core i5/640GB HDD/4GBメモリとスタンダードノートPC並みのスペックを搭載し、物理キーボードを排し、2画面フルタッチパネルということ以外は、クラムシェルの外観を含めて通常のノートPCと変わらない。

 同様の2画面タッチPCとして想起されるのが、夏に発売された東芝製の7型モデル「libretto(リブレット) W100/11M」だが、「ICONIA」は画面サイズが倍。瀬戸氏もその画面サイズの差異を強調し、「他人と異なる製品を持ちたいユーザーに訴求したい」と話した。

 タッチ操作をより快適にするために、独自のユーザーインターフェース(UI)を採用。タッチパネルに5本指を置くと「Acer Ring」と呼ばれる丸型のメニュー管理ツールが現れ、そこからブラウジングや写真閲覧などを選べる仕組みだ。今年はタブレット機器が花盛りとなったが、今後、タッチパネル機器での差別化を図るには、こうしたUI面での独自強化は各社とも力を入れていくに違いない。

 そのほか、FacebookなどのSNSを、2画面をフル活用しながら閲覧できる「Social Jogger」、同じく2画面ならではの縦表示が楽しめる「Touch Browser」など、製品の特長を活かした機能を紹介。また、「ICONIA」の位置づけはハイエンドモデルながら、価格を140,000円前後に抑えた点もこだわりとして説明。これにより「コストパフォーマンスの高さ」を売りにする同社のイメージは、さらに加速することだろう。

 質疑応答では、「今後、PC以外の製品も積極的に出していくのか」という質問に対し、「視野には入れている。随時紹介したい」(セン氏)と回答。すでに海外では電子書籍リーダーの「LumiRead」などをお披露目しているが、「ICONIA」がきっかけとなり、今後さまざまなPC/デバイスが発表される可能性もあるかもしれない。

 第2部には、ゲストとしてモノマネ芸人のテル氏、ヒヨドリ来留夫氏が登場。得意の某首相のモノマネを交えた寸劇を披露しながら、同社が展開する「円高パソ安」プロジェクトと名づけられた円高還元キャンペーンをコミカルに説明した。これは、現在販売しているいくつかの機種が最大で15,000円の割引で購入できるというもので、さらに価格の安さを訴求するキャンペーンとなっている。

 会場には2台の実機が展示され、スタッフの説明に参加者が聞き入っていた。見る限り、タッチ操作の具合はおおむね機敏で、大きな2画面の縦表示でブラウザが動く様子はまた違ったPCの楽しみを与えてくれるものだった。瀬戸氏は「非常に好奇心をくすぐるのではないか」と語ったが、ユーザーがどのような反応を示すのかが楽しみなところだ。
《小口》
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