オラクルと富士通、統合BIシステムのブレードサーバ性能検証を実施
この検証により、日本オラクルのBIシステムを富士通のブレードサーバを使った大規模グリッド環境に構築し、サーバブレードを追加した場合、システム性能がリニアに向上することが実証されたという。BIシステムは、データベース化された情報を効果的に活用し、迅速な分析と意思決定を行うことで、企業経営をより効率的に推進していくためのシステムとして、大きな注目を集めている。これまでのBIシステム構築では、アプリケーション層、BIサーバ層、データベース層の3階層システムを個別に設計、構築、運用していたが、今回の検証では、複数のブレードサーバで構成したグリッド環境の下、上記3階層システムを統合した「統合BIシステム」を構築したとのこと。
本検証では、システム運用者がサーバの増設を簡単かつ安全に行えるだけでなく、サーバを追加するだけで簡単にシステム全体の性能を向上できることが実証された。今回の検証では、「Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition Plus」「Oracle Real Application Clusters 11g」を用いた統合BIシステムのスケールアウト構成において、アプリケーション層、BIサーバ層、データベース層の全レイヤーにおいて、スケールアウトによる性能向上を確認したとのこと。また、サーバのノード追加時に発生する、様々な物的、人的コストの問題を解決するために、富士通のブレードサーバ「PRIMERGY」は、ブレードサーバならではの省スペース性に加え、「Systemwalker Resource Coordinator Virtual server Edition」によるクローニング技術を提供している。この技術を用いて「Oracle Real Application Clusters」で構成されたクラスタデータベースへのノード追加を行うことでノード追加に必要な作業時間を最短で従来のおよそ5分の1で終了することを確認し、大幅な作業時間削減を実現した。
なお、本検証は、日本オラクルが2006年11月に開設した、グリッドを基盤に実システムに近い環境でビジネス・ソリューションの実証を目的とする「Oracle GRID Center(オラクル・グリッド・センター)」における、両社の共同成果であるとのこと。また、両社は統合BIシステムの導入において、本検証の結果を踏まえた無償の導入支援サービスを提供するとのこと。具体的には、本格的な導入の決定前に、企業のビジネス戦略に有効な情報活用方法を分析サンプルとして構築して情報活用のプロトタイプを提供し、利用頻度からBIサーバーの仕様決定を支援するという。このサービスにより、企業は実証済みで、要件に合った質の高いシステムを導入することが可能となる見込みだ。
なおこの検証の詳細は「富士通ブレードサーバ上でのOracle RAC / Oracle BIEEの性能検証− ノード追加によるスケーラビリティ −」と題するPDFファイル(54ページ)として公開中。
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