Eye-Fiはデジカメの利用スタイルを変える——創設者に聞く
創設者の一人といったのは、Eye-Fiの設立には4人のエンジニアや商品開発のプロフェッショナルが関わったからだ。Koren氏はその一人で、前職はシスコシステムズにいた。その前はSGIというエンジニアリングワークステーションのメーカーに在席していたそうだ。他にはアップル、ロジテック(日本ではロジクール)、アセロスといった企業からエンジニア、マネージャが集まった。したがって、ベンチャーにありがちなエンジニアが自分のアイデアのみで起業したというパターンではなく、創設当初から、経営や商品開発、エンジニアリングの専門家がバランスよく配置された企業といえる。
もともとの開発動機は、極めてシンプルなものらしい。Koren氏本人も個人的な問題として、デジカメで撮ったあとの写真の処理は面倒なものであり、これをなんとかできないかと思っていた。ともすると、デジカメのメモリーカードに整理されない写真がどんどん溜まっていってしまう。この問題を解決すべく、もっと簡単にデータを保存したりシェアしたりすることはできないか、というニーズから生まれた製品だそうだ。
背景には、デジカメ、メモリーカードの進歩とネットワーク技術、とくに無線ブロードバンドの進歩がある。これらを組み合わせた製品を考えていたわけだが、当初は、現在のEye-Fiとは違う形式の製品だったそうだ。背景にいろいろな技術革新があるといっても、当初のそれは、カメラに外付けするような装置だった。しかし、市場の声やカメラメーカーのリサーチの結果、もっと革新的な技術を導入しないとだめだと決断し、メモリーカードに「すべて」を納めることにした。当然、それは不可能だという話にはなった。ベータ版の製品ができるまでは誰も信用してくれなかったそうだ。これを実現するには、SDカードサイズのエリアに、フラッシュメモリー、Wi-FiのためのRF回路、アンテナ、プロセッサー、オペレーティングシステムも詰め込む必要がある。創設者グループにはアセロスのエンジニアもいた。アセロスはRFチップやWi-Fiデバイスを多く手がける半導体メーカーだ。このノウハウや技術が開発に貢献したことは想像に難くない。
技術者だけならいろいろなアプローチで外付け装置を考えただろうが、Eye-Fiの創業者グループは、マーケターや商品企画のプロフェッショナルもおり、技術者以外の一般ユーザーのニーズを知ることができ、実際に企画に取り込むことができた。Eye-Fi実現は、各方面のプロフェッショナルがバランスよく配置されたチームプレーの賜物といったところだ。
さて、こうして製品化されたEye-Fiだが、撮影データの吸い上げは誰もが面倒と思っているように、ニーズにマッチした製品として米国ではすぐに評判になった。このことは、デジカメユーザーの撮影スタイル、利用スタイルをも変革させたという。単純には、ユーザーの半分以上は24時間以内に撮影データのアップロードを済ませるようになった。データがすぐに保存、もしくは共有されるため、撮影するときもそれを意識したものになるという。確かに、あとの整理のことを考えて撮影がおっくうになった経験がある人は、それをあまり気にせず撮影するようになるかもしれない。より自由にデジカメ撮影が楽しめるわけだ。
また、米国で新たに2社の協業が発表され、そのうちの1社は、撮影画像の文字情報を認識し、そのテキスト情報をメタタグにする(検索対象にできる)というサービスを開始するそうだ。これはビジネスツールとしての応用が期待される。米国では発売1年で、このような「化化学反応」が起きているという。最後に、日本でも同様な展開が起きてくれることを望んでいると結んでくれた。
注目ニュース
米Eye-Fiは3日、同社の日本法人設立と、無線LAN内蔵SDカード「Eye-Fi Share」を日本市場に投入することを発表した。
バッファローは27日、無線LANブロードバンドルータ「WHR-HP-G」や「WHR-HP-G/P」など、計10製品の価格改定を実施。最大で約17%の値下げとなっている。
ロジテックは26日、USB接続の無線LANアダプタとして、PSPやiPhone 3G、iPod touchなどと簡単に設定・接続できる2タイプ「LAN-WN11/U2PSP」と「LAN-WN11/U...
米Googleは4日(現地時間)、テレビ放送に使われていない周波数帯、通称「ホワイトスペース」を公衆ワイヤレス通信サービス向けに開放することで、米国連邦通信委員会(FCC: Federal Comm...
30日、ソフトバンクモバイルは秋冬モデルの新型端末の発表を行った。その中でiPhone3Gについて新しいサービスの概要について言及があった。
プラネックスコミュニケーションズは、IEEE802.11n ドラフト2.0に対応した世界最小クラスの無線LAN USBアダプタ「GW-USMicroN」を発表。11月下旬に発売する。価格はオープン。
「ITpro EXPO 2008 Autumn」では、WILLCOM COREのコンセプトモデルを展示している。その中に、WILLCOM COREをバックボーンに利用し無線LANやBluetooth...
バッファローは16日、無線LANブロードバンドルータ「WZR-AMPG300NH」や「WHR-G」など、計6製品の価格改定を実施。最大で約18%の値下げとなっている。
ウィルコム、バッファロー、三洋電機の3社は9日に、携帯可能な家庭用の無線LANアクセスポイントデバイス「どこでもWi-Fi(ワイファイ)」(バッファロー製)を共同開発したことを発表した。
ウィルコム、バッファロー、三洋電機の3社は9日、携帯可能な家庭用無線LANアクセスポイントデバイス「どこでもWi-Fi(ワイファイ)」を発表。2009年春を目途に発売する。価格は未定。
OKI(沖電気工業)は29日、Wi-Fi機能を持つパソコンなどをモバイルWiMAXネットワークへ接続するゲートウェイ装置を発表した。2009年度より販売開始を予定しているとのこと。
特集
- ├WSL JAPAN、最新のAndroid 4.0を搭載した9.7型タブレット
- ├【CP+ 2012(Vol.8)】パナソニック、Lumixをスマホで遠隔操作する「Remote Live View」
- └【CP+ 2012(Vol.6)】ソニー、Wi-Fi&TransferJet対応のサイバーショット DSC-TX300V
- ├【CP+ 2012(Vol.2)】カメラの性能を最大限引き出すにはそれに見合ったカードが必要…サンディスク
- ├サンディスク、大容量128GBのSDXCカードを2月下旬に発売
- └STマイクロ、SD3.0規格対応の電圧レベル・トランスレータを発表





























