「Internet Explorer 8」は速い、便利、安心、標準準拠、互換性の維持——β2リリース
リリースに合わせて、マイクロソフトは報道陣向けの説明会を開催した。マイクロソフト ビジネスWindows 本部 本部長の中川哲氏は、IE8の特徴として“速い”“便利”“安心”の3つをあげた。
高速化については、「Webコンテンツの容量が大きくなり、Ajaxも多くなった。速さが求められている」と必要性を強調する
安全性は「15年前は常用な情報ではなく、余った時間を使って情報を集める程度だった。しかし、現在では、ビジネスでは人事の査定や経費の精算、プライベートでは銀行や税金の支払いなどにも利用する」として不可欠な物だとした。
また、W3Cの標準規格への準拠と、IE7との互換性を両立させているのも特徴だ。
なおβ2では、IE8で予定している新機能はすべて搭載している。また、先日、変更した外来語のカタカナ表記に基づき、IE8からは「インターネットエクスプローラ」から「インターネットエクスプローラー」に変更となる。
マイクロソフト ビジネスWindows本部 シニアプロダクトマネージャの原田英典氏は、「IE4から始まって独自の拡張や実装を行ってきた」と過去のバージョンを振り返る。しかし、「IE6から標準化を進めたが、なかなか標準化に至らなかった。IE8は標準化にこだわった。完全な互換性、標準準拠性を維持している」とする。具体的には、W3CのCSS2.1に準拠し、Acid2に合格している。その一方で、IE7との「互換表示」モードを用意し、標準化の準拠とIE7との互換性の維持を両立させた。
IE7との互換表示モードには手動でも切り替えられるが、HTMLのMETAタグまたはHTTPヘッダで指定することで、自動的に切り替えられる。
高速化は、HTMLとJavaScriptの解析を並列して行うことで実現した。これまでは、コードの先頭から順番に処理を行い、JavaScriptが書かれているとその部分の処理が終わるまで、HTMLの解析を行わなかった。
JavaScriptの実行速度も高速化に寄与している。Sun Spider JavaScript BenchMarkの測定によると、IE6の約7倍、IE7 の約5倍の実行速度となっている。これらの高速化技術の導入により、「IE8の高速化は、お使いいただければすぐに感じていただける」というほどだ。
便利な機能としては、お気に入りや履歴と融合した「アドレスバー」がある。これまでは、URLを途中まで入力するとそのあとを保管するオートコンプリートにとどまっていた。IE8では、お気に入りや履歴も参照し、Webサイト名の入力でも簡単に開けるようになった。
検索ボックスに文字を入力すると、検索候補の画像やWebサイトが並んで表示される機能も追加した。検索で便利な機能としては「アクセラレータ」もある。Webページ上の文字列を選択し検索エンジンを選ぶと、コピー&ペーストなどを行わなくても検索ができる。
「WebSlices」は、Webページの特定の部分を切り取り、その部分だけ表示ができる機能。Webページ全体を表示する必要がなく、必要な部分だけを切り取って更新が確認できる。なおWebSlicesは、Webサイト側の対応が必要となる。
安心の機能としては、「SmartScreenフィルター」「自動クラッシュ復元機能」「InPrivateブラウズ」がある。SmartScreenフィルターはフィッシング詐欺やマルウェアのダウンロードを防止する機能。自動クラッシュ復元機能は、1つのタブがフリーズしても、そのタブだけを閉じほかのタブには影響を及ぼさない機能。これまでは、1つのタブがフリーズしてもIEそのものを終了させる必要があったた。
InPrivateブラウズは、履歴やクッキーを残さない機能。InPrivateブラウズモードに切り替えてIE8を利用しても、その間の訪問や入力履歴やクッキーが残らない。
IE8正式版のリリースは、「今後、お客様の評価の結果を見て時期を決めていく」とのコメントにとどまり、具体的な時期は示さなかった。また正式版のリリースまでに、「オンラインバンキングなど生活に密接に関連するサイトや、閲覧の多いWebサイトにIE8への対応を呼びかける。さらに、WebSliceなど先進的な機能の対応も推進する」としている。
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