車載ネットワークプロトコルの規格適合を検証する「VeLIO」設立

2007年9月5日(水) 19時16分
 豊通エレクトロニクス(TTE)とアドバンスド・データ・コントロール(ADAC)は4日、車載ネットワーク用プロトコルの相互接続保証を検査する、有限責任事業組合「VeLIO」(ベリオ、Vehicle LAN Interoperability & Oprimization)を設立したと発表した。

 自動車メーカーや標準化団体からの試験機関認定に基づき、サプライヤー(ECU、半導体、部品メーカー)から規格適合確認試験=コンフォーマンス試験を受託する。

 車の高機能化にともない車載ネットワークの利用は多岐にわたり、使用する通信プロトコルも低速タイプ(LIN)から中速(CAN)、高速タイプ(ハイスピードCAN)、さらに近い将来の実用化が期待される「FlexRay」なども含め、多くが利用されている。

 同時に通信プロトコルの標準化も行なわれており、相互接続、相互動作保証を検証する必要性が高まっている。

 現在、自動車メーカーが半導体、ECU、ケーブルなど車載LAN関連部品を採用する際は、メーカーが用意した規格書に基づいて半導体メーカー、サプライヤーが部品を開発、その後、自動車メーカーまたは部品メーカーが規格適合試験を行っている。しかし製品・仕様の数の増加、多様化にともない、これらの試験が負担となってきた。

 そこでVeLIOのような第三者が規格適合試験を実施することにより、メーカー、サプライヤー双方のリソースやコストを削減し、試験結果の透明性を確保することが意図された。メーカーは規格適合試験期間としてVeLIOを認定、サプライヤーは試験をVeLIOに依頼、サプライヤーは試験結果とともに部品をメーカーに納品、という流れになる。欧州ではすでにGIFTのような先例がある。

 VeLIOを利用する企業は、現時点でメーカー、サプライヤーを合わせて5社(社名は公表されていない)。2011年に7億円の売り上げを目指している。出資金は2100万円、ADACが51%、TTEが49%を出資する。有限責任事業組合契約の効力発生日は8月20日、所在を愛知県名古屋市に置く。

 TTEはトヨタグループの豊田通商の子会社で、半導体およびソフトウェアの開発・販売、その周辺業務を事業とする。いっぽうADACは組み込み開発ソリューション、車載ネットワークプロトコル向け開発ツールを提供している。
《レスポンス編集部》
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