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【広島工業大学】「HIT Formula Project」が学生フォーミュラ日本大会2026でMathWorks賞・最軽量化賞の2冠を達成

2026年8月2日~7日の6日間、Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)にて「学生フォーミュラ日本大会2026」が開催されました。本大会には、ICV(内燃機関)クラス68チーム、EVクラス29チームがエントリーし、車両の設計・製作技術や走行性能などを競いました。

学生フォーミュラ日本大会2026に出場した「HIT Formula Project」のメンバー

本学の学生プロジェクト「HIT Formula Project」もICVクラスに出場しました。
2026年度は「高い旋回性能と安定性を両立したマシンで学生フォーミュラ日本大会総合得点550点以上を果たす」を目標に掲げ、大会に向けて車両の設計・製作や走行試験に取り組みました。大会では、チーム史上初となるMathWorks賞1位と最軽量化賞を獲得したほか、日本自動車工業会会長賞も受賞しました。

■HIT Formula Projectとは
HIT Formula Projectは、毎年開催される、全日本学生フォーミュラ大会に出場し好成績を得ることを目的に、学生が主体となって小型レーシングカーの企画・設計・製作・走行試験・評価までを行うプロジェクトです。本学では2009年から学生フォーミュラ大会に出場しており、学生自らが主体的にものづくりの一連の工程を実践することで、設計や加工技術のみならず、コスト管理やプレゼンテーション力といった、ものづくりの総合力を身に付けるために活動しています。

2026年度は、前年の車両「CR-25」をベースに、軽量・コンパクトという基本コンセプトを維持しながら、「旋回性と走行安定性の両立」を重点テーマとして新型車両「CR-26」を開発しました。6月16日にはチーム史上最も早いシェイクダウンを実施し、7月にはJSAE関西支部の合同走行会にも初めて参加するなど、大会本番に向けて走行試験を重ねました。

大会に向けてマシンの製作に取り組む学生たち

JSAE関西支部主催の合同走行会で走行試験を行う「CR-26」

■2026年マシン「CR-26」の特徴
CR-26では、旋回性能と走行安定性の向上をめざし、車両設計を見直しました。ドライバー乗車時の前後重量配分を約50:50とし、トレッド(左右のタイヤ間隔)を1180mmから1190mmへ拡大するとともに、重心高を268mmから251mmへ低減しました。さらに、MATLAB/Simulinkを用いた車両運動シミュレーションを実施し、車両性能の向上を図りました。

フレームについても、CR-25の重量を維持しながら横曲げ剛性を7.2%、ねじり剛性を9.8%向上させました。また、吸気系ではCFD解析を活用し、サージタンクの圧力損失を41.6%低減するなど、車両の各部に改良を加えました。

大会で測定された車両重量は177.1kgを記録し、参加車両の中で最軽量となりました。

新型車両「CR-26」のCAD完成図

旋回性能と走行安定性の向上をめざして開発した新型車両「CR-26」

■MathWorks賞と最軽量化賞の2つの特別賞で1位を獲得!
大会では、MATLAB/Simulinkを活用したモデルベース開発への取り組みが評価され、初のMathWorks賞 1位を獲得しました。

さらに、車両重量177.1kgを達成したことで最軽量化賞を獲得。加えて、耐久走行競技を完走したチームに贈られる日本自動車工業会会長賞も受賞しました。

競技では、加速性能やコーナリング性能などを競う各種目に挑戦し、すべての走行競技を完走しました。中でも最後に行われたエンデュランス(耐久走行)では、本田さんと實久さんがドライバーを務め、それぞれ5周ずつ走行。計10周を走り切り、見事完走を果たしました。エンデュランスでのベストラップタイムはトップから僅か3.5秒落ちの11位の速さをマーク。軽量性だけでなく、高い走行性能も兼ね備えたマシンであることを実証しました。

最終的な総合得点は427.33点、ICVクラス68チーム中21位となり、チーム史上最高となる総合得点・順位を記録しました。前年の365.11点、30位から得点・順位ともに向上し、2026年度の目標として掲げていた550点には届かなかったものの、車両性能の向上とチームの成長を示す大会となりました。

すべての動的種目を完走した「CR-26」


獲得トロフィー(左:MathWorks賞1位, 右:最軽量化賞)

■学生の声
プロジェクトリーダーを務めた工学部機械システム工学科*4年次生の大下晴矢さん(広島県立廿日市西高等学校出身/広島県)は、大会を振り返り、全員がチームとして状況に応じて柔軟に対応し、ポテンシャルを十分に発揮することができ、すべての動的種目を走り切ることができたことを成果として挙げました。一方で、目標としていた総合得点550点には届かなかったことにも触れ、今後のさらなる成長への意欲を示しています。

「さらに速い車両を作りたい」と次年度への意気込みを語る大下さん

HIT Formula Projectの皆さん、大会出場、そしてMathWorks賞 と最軽量化賞をはじめとする各賞の受賞、本当におめでとうございます。今後のさらなる活躍にも期待しています。



*2025年4月、広島工業大学は3学部11学科に改組しました。
 改組紹介ページ

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