
ギャラクシー賞トロフィー (C)放送批評懇談会
株式会社ヘラルボニー(本社:岩手県盛岡市、代表取締役Co-CEO:松田崇弥・松田文登)が、神奈川県の受託事業として、音楽家・蓮沼執太氏とともに制作した映像作品『ハートビート・ボイス 津久井やまゆり園事件から10年、心の声を聴く』が、2026年7月度「ギャラクシー賞月間賞」を受賞したことをお知らせします。
本作は、2016年7月26日に神奈川県相模原市の県立障害者支援施設「津久井やまゆり園」で発生した事件から10年の節目にあわせ、同日より公開中。事件の記憶を風化させず、いまなお社会に残る偏見や差別を見つめ直す機会として、本映像を制作しました。言葉の有無を超えて、そこにある“心の声”に耳をすませる本作は、事件の記憶を風化させず、誰もがいのちの尊厳をもって生きる社会をあらためて見つめ直す機会を届けます。
ギャラクシー賞とは

ギャラクシー賞トロフィー (C)放送批評懇談会
NPO法人放送批評懇談会が、日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀な番組・個人・団体を顕彰するために1963年に創設したものです。審査は、放送批評懇談会の会員から選出された選奨事業委員会が担当し、テレビ、ラジオ、CM、報道活動の4部門が対象。テレビ部門は毎月、委員の推薦で「月間賞」を選定し、これがギャラクシー賞の入賞候補作品となります。
https://www.houkon.jp/galaxy/galaxy/
NPO法人放送批評懇談会 選奨講評
「ハートビート・ボイス 津久井やまゆり園事件から10年、心の声を聴く」7月26日放送/テレビ神奈川 ヘラルボニー 神奈川県
音楽家・蓮沼執太が園内の生活音を採録し、言葉にならない「声」を音楽にしていくプロセスを、桑山知之が詩情豊かに描いた。事件の経緯や社会的な論点をことさらに強調するのではなく、再生した「津久井やまゆり園」のいまの日常と、そこに暮らす入所者たちの姿を丁寧に見つめ、「共生」とはどういうことなのかを考えさせる。静かな力を秘めたドキュメンタリーだ。
映像作品「ハートビート・ボイス 津久井やまゆり園事件から10年、心の声を聴く」
本映像は、神奈川県が推進する「ともに生きる社会かながわ憲章」および「神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例」の理念に基づく啓発の取り組みの一環として制作。2016年7月26日に神奈川県相模原市の県立障害者支援施設「津久井やまゆり園」で発生した事件に対し、植松聖死刑囚による「しゃべれるか、しゃべれないか」という身勝手な線引きによって失われた尊厳に対し、発語の有無にかかわらず、すべての人に刻まれている「鼓動」を声として捉え直すことを試みています。私たちが向き合うべきは、言葉の有無ではなく、そこにいのちが「在る」という事実そのものだと考えています。生きとし生けるものが必ず刻んでいる「鼓動」という名のルーティンを、その人固有の声として可視化・可聴化し、いのちの尊厳を直感的に体験できる映像作品として届けました。本作に収録された楽曲は、ROUTINE RECORDSとのコラボレーションとして、蓮沼執太氏に制作いただきました。
▼映像本編
https://www.youtube.com/watch?v=TpAraVkryGs
(C)️神奈川県/ヘラルボニー
<STAFF>
監督:桑山 知之
プロデューサー:松田 崇弥
制作進行:大門 倫子、鈴木 萌菜、大出 雅夫
制作進行アシスタント:森川 瑞希、生方 碧
ビジネスプロデューサー:亀山 紘治
広報・PR:佐々木 笑美
撮影・録音:多田 海︀、湯越 慶太
メイキング撮影:駒井 勇祐
スチール:橋本 美花
エディター:井手 麻里子
MAミキサー:大野 鉄平
カラリスト:片山 健人
ナレーター:コムアイ
音楽:蓮沼 執太
ミュージックスーパーバイザー:松宮 聖也
ミュージックプロデューサー:ダラス ケニー
コンポーザー(劇伴音楽):Nonomi
アートディレクター:高橋 まりな
車輌:イノマタ
<関連配信プレスリリース>
「津久井やまゆり園事件から10年。ヘラルボニー、蓮沼執太氏とともに“心の声”をうたにする映像を制作、7月26日に一般公開」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000581.000039365.html
制作関係者|コメント

監督|桑山 知之 / Tomoyuki Kuwayama
株式会社ヘラルボニー クリエイティブディレクター
■プロフィール
1989年愛知県生まれ。慶應義塾大学を卒業後、東海テレビ入社。報道部にて記者・ディレクターの傍ら「見えない障害と生きる。」などのドキュメンタリーCMを制作。2023年、ヘラルボニー入社。Cornelius「Glow Within」、NHK Eテレ「あおきいろ」内コーナー「くりかえしのうた by ROUTINE RECORDS」などを手掛ける。主な受賞歴は、カンヌライオンズ「Glass: The Lion for Change」ゴールド、日本民間放送連盟賞最優秀賞、ACCゴールド、ギャラクシー賞優秀賞、消費者が選んだ広告コンクール経済産業大臣賞など。宣伝会議賞、ONE Asiaなどクリエイティブアワードの審査員も務める。名古屋市基本構想等審議会委員。
■コメント
このような名誉ある賞に選出くださり、誠にありがとうございます。制作期間を思い返すと、学ばせてもらうことばかりでした。津久井やまゆり園のみなさんは、そこに在ることの尊さを教えてくれました。永井清光園長は、大切なものは目に見えないのだと教えてくれました。蓮沼執太さんは、聴くという行為の重要性と、クリエイションの素晴らしさを教えてくれました。
『ハートビート・ボイス』に関わってくださったすべての皆様に、改めて心から感謝申し上げます。もっとたくさんの人に見てもらい、「ともに生きる」とはどういうことなのかを考えるきっかけを生み出せるよう、活動を続けてまいります。
■制作の背景に寄せて(note|執筆記事)
津久井やまゆり園事件から10年。心の声は交わることで、うたになる。
『ハートビート・ボイス』制作の舞台裏 | 監督・桑山知之
https://note.com/heralbony/n/n3bf797c704a0

制作進行|大門 倫子 / Noriko Okado
株式会社ヘラルボニー アカウント事業本部 プランナー / プランニンググループ マネージャー
■プロフィール
日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。大学在学中の短期インターンを経て、2022年4月にヘラルボニーへ入社。タウン事業部(※現在はアカウント事業部と統合)に配属され、建物の内装や町作りプロジェクトに携わる。2023年4月のクリエイティブ局発足に伴い、現職に就任。企画立案からクリエイティブアウトプットの管理まで幅広く担当。代表的なプロジェクトとして「lab.5 ROUTINE RECORDS」「ヘラルボニーカード(エポスカード)」「JAL|HERALBONY業務提携」「PILOT『フリクションボールノックゾーン×ヘラルボニー』」など。
■コメント
事件が起こった10年前、そのニュースに大きなショックを受けました。「意思疎通ができない者には、生きている価値がない」。重度の知的障害のある兄は、どちら側なのだろう。そう考えてしまった自分にも、やるせなさが残りました。
私は、障害のある人が日常で繰り返す“音”に着目し、それを社会へ届ける実験的な音楽レーベル「ROUTINE RECORDS」に、2022年の立ち上げから関わってきました。言葉だけが、その人を知る方法ではない。音や仕草、その人なりのリズムにも確かに人となりが宿っている。だからこそ、「意思疎通ができる/できない」という線を、クリエイティブの力で軽やかに超えたい。いや、超えなければいけない。そんな思いがこのプロジェクトの根底にありました。
心の声に耳を澄ませ、その先にある一人ひとりに思いを巡らせられるか。それは受け取る私たち自身への問いでもあります。かつて事件の名前でしか知らなかった施設に、今では思い浮かぶ愛おしい名前と顔があります。この作品が誰かの中に小さな根を張り、未来へ幹を育てていくことを願っています。

制作進行|鈴木 萌菜 / Mona Suzuki
株式会社ヘラルボニー アカウント事業本部 プロジェクトディレクター
■プロフィール
神奈川県生まれ。国際基督教大学教養学部在学中に、ヘラルボニーにて2年間のインターンを経験。インターンとして、プロジェクト営業・推進からイベント補佐まで幅広く担当。大学卒業後、PwCコンサルティング合同会社に新卒入社。経理システム導入プロジェクトにて、国内大手インフラ企業への業務コンサルティングに従事。2024年、ヘラルボニーへ再入社。アカウント事業部プロジェクトディレクターとして、プロジェクトの進行管理を担当。今までの担当プロジェクトとして、「Google Pixel × HERALBONY|Isai Blue」、「Glow Within -Corneliusと13人の作家の声-」など。
■コメント
事件から10年、私にとって社会の変化は目まぐるしく、日々膨大な情報が行き交うなかで、物事をわかりやすい答えに当てはめることが増えているように感じています。人が他者の人生を「不幸だ」と決めつけないためには、何ができるのだろう。そんなことを思いながら、本企画に制作スタッフとして関わりました。
撮影で津久井やまゆり園を訪れ、園に流れる音に耳を澄ませる時間は、利用者の方がなぜそのルーティンをしているのか、その背景にどんな出来事があったのか、これまでどんな人と出会い、どんな時間を過ごしてきたのかを考える時間でもありました。私が見えていないところに、たくさんの感情や交流、時間の積み重ねがあり、その全てを知ることはできないということ。簡単に結論を出せないことは苦しいが、耳を澄まし、想像するしかないということ。いつしか、事件の印象が強かった場所は、思い浮かぶ顔のある場所へと変わりました。それでも、私が見たのはそこで続く毎日のわずか一部であり、今この瞬間にも、それぞれの時間が流れている。そんな一人ひとりの日々に、想いを馳せる映像になっていたら嬉しく思います。
制作スタッフとしては、本編映像の制作だけでなく、契約や権利まわりの調整、字幕/副音声版の制作なども行いました。その積み重ねが、この映像をより多くの方に届けることに繋がればと願っています。
【株式会社ヘラルボニー概要】
「異彩を、 放て。」をミッションに、障害のイメージ変容と福祉を起点に新たな文化の創出を目指すクリエイティブカンパニー。障害のある作家が描く2,000点以上のアート作品をIPライセンスとして管理し、正当なロイヤリティを支払うことで持続可能なビジネスモデルを構築。自社ブランド「HERALBONY」の運営をはじめ、企業との共創やクリエイティブを通じた企画・プロデュース、社員研修プログラムを提供するほか、国際アートアワード「HERALBONY Art Prize」の主催など、アートを軸に多角的な事業を展開しています。2024年9月より海外初の子会社としてフランス・パリに「HERALBONY EUROPE」を設立。
会社名:株式会社ヘラルボニー / HERALBONY Co.,Ltd.
所在地:岩手県盛岡市開運橋通2-38(本社)、東京都中央区銀座2丁目5−16 銀冨ビル3F受付(東京拠点)
代表者:松田 崇弥、松田 文登
コーポレートサイト:https://www.heralbony.jp
オンラインストア:https://store.heralbony.jp/
採用サイト:https://www.heralbony.jp/careers/
企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ

