OKIは、生成AIを活用した顧客課題分析AIシステム「議事プロAI」(以下、本システム)を開発しました。会議の文字起こしテキストから議事録の作成支援、登録、検索、要約を一元化し、さらに過去の議事録や顧客関連の公開情報をもとに顧客固有の課題を分析して対策案を提示します。2026年9月1日からEMS関連業務へ試験導入し、2027年4月の「まるごとEMS」顧客向け事業への本格導入を目指します。

議事プロAIの概要
会議では、議事録、対応履歴、関連資料が分散し、案件ごとの論点や対応状況の把握が必要ですが、過去の要望や懸念事項が複数の議事録にまたがって蓄積されるなどして、検索や整理の負荷が高まっています。OKIは、蓄積した議事録と公開情報を横断的に活用し、議事録の整理から課題分析・対策案を提示する本システムを開発しました。
本システムは、モノづくり現場の暗黙知を形式知に変え、知見・技術を継承するAIナレッジマネジメントシステムです。議事録を生成AIで解析し、議題、決定事項、タスク(注1)、顧客の要望、課題、懸念事項などを抽出・構造化(注2)します。新たに登録された議事録と顧客ごとに蓄積された過去の議事録を横断的に分析することで、分散していた論点や継続課題を整理し、必要な対応、期限、担当を明確化します。あわせて、社内に蓄積された類似案件の知見や、顧客企業の業種・市場環境などの公開情報も活用し、顧客特性に応じたリスク分析と課題対策案を提示します。
課題対策案に、EMS事業で培った設計、調達、生産など専門家の知見を加え、実現可能性を検証したうえで、顧客ごとの状況に応じた実効性の高い解決策として顧客に提示します。さらに、専門家の知見を反映した議事録や対応履歴を本システムに蓄積・活用することでAI提案内容の高度化を図ります。これにより、顧客から提示された用件への対応に留まらず、顧客が認識していない潜在的な課題や、製品開発・安定生産に向けて検討すべき事項も明確にし、より具体的な提案につなげます。さらに抽出した課題・対策案を2026年5月に開発した「AI Task Navigator」(注3)と連携し、対応事項、担当者、期限を管理して優先順位を整理することで、顧客への迅速な回答と対応漏れを防止します。
OKIは2025年より、製造だけでなくモノづくりの運営全般を支援し、顧客企業の「持たない経営」を加速させ、経営指標の改善を支援する「まるごとEMS」サービスを提供しています。今後も、業務現場に蓄積された非構造化データとAIを融合し、現場起点の業務改革を進めることで、「まるごとEMS」顧客の納期短縮、提案活動の高度化、顧客満足度の向上に取り組んでいきます。
用語解説
注1:タスク特定の目的を達成するために必要な作業や業務。
注2:構造化
文章や会話などの非構造化データから必要な情報を抽出し、議題、決定事項、タスク、課題、懸念事項などの項目に整理すること。これにより、複雑な情報を検索や分析、AIによる活用に適した形に変換できる。
注3:AI Task Navigator
OKIが開発した、生成AIでメールから緊急案件と対応タスクを自動抽出するシステム。
- 沖電気工業株式会社は通称をOKIとします。
- その他、本文に記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。
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