デル・テクノロジーズ、「Dell Technologies Insights Japan 2025」の調査結果を発表
2025年12月2日:
デル・テクノロジーズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:グレンジャー ウォリス、以下、デル・テクノロジーズ)は、「Dell Technologies Insights Japan 2025」の調査結果を発表しました。本調査では、急速に進化するデジタル環境において、日本の組織がどのようにイノベーション、AI/生成AIの採用、サステナビリティー、およびセキュリティーに取り組んでいるか質問し、グローバルの平均と比較しました。
調査の結果、日本の企業はグローバルと比べて「AIによる大幅なROIや生産性の向上の実感」(グローバル82% vs 日本57%、25ポイント差)や、「AI/生成AIのビジネス戦略への位置づけ」(グローバル80% vs 日本59%、21ポイント差)で大幅な遅れが見られることが明らかになりました。また、日本企業の約6割(59%)が「業界の変化のペースについていけない」と回答するなど、デジタル変革への対応に苦慮している実態が浮き彫りになりました。
コメント:
デル・テクノロジーズ株式会社 代表取締役社長 グレンジャー ウォリスは、次のように述べています。「『Dell Technologies Insights Japan 2025』の調査結果は、多くの日本企業がROIの不確実性や戦略的な統合といった課題に直面し、AI導入に慎重な姿勢で臨んでいることを示しています。これらの障壁は、急速な技術変化への適応の複雑さを反映していますが、同時に変革の絶好の機会でもあります。デル・テクノロジーズは、お客様のAI導入を支援することに全力で取り組んでいます。データの準備からインフラストラクチャー、セキュリティーに至るまで、包括的なサポートを提供することで、企業がこれらの課題を克服するだけでなく、新たな可能性を開拓できるように支援します。私たちが力を合わせることで、グローバルな競争力を強化し、大胆なビジョンを現実のものにできます」。
日本とグローバルを比較すると以下のような特徴が見られました。
AI投資のROI実感に大きな差:
「AIにより大幅なROIや生産性向上を実感している」と回答した企業は、グローバルで82%に達した一方、日本ではわずか57%に留まり、25ポイントもの差が生じました。AI活用による平均期待投資収益率は同程度(日本:31.7%、グローバル:32.1%)にもかかわらず、実感度には大きな乖離が見られます。
AI/生成AIの戦略的位置づけに遅れ:
AI/生成AIが自社のビジネス戦略の重要な要素に位置付けられていると回答した日本企業は59%で、グローバル平均(80%)と比較して、21ポイントの差が開きました。同様に、イノベーションを戦略の重要部分とした日本企業は74%で、グローバル平均(86%)を下回り、12ポイントの差が見られました。
生成AI導入の成熟度に格差:
生成AIの導入において、日本企業の61%が「初期から中期段階」に留まっており、グローバルの49%より12ポイント高い結果になりました。一方、「確立段階」に達している企業は日本18%、グローバル16%とほぼ同水準でした。この結果から、日本の先行企業はグローバルと同レベルでAI活用を進めているものの、初期から中期の段階層の企業は次の段階にいたるまでに慎重なアプローチをしていることが明らかになりました。
エージェンティックAIへの期待値に差:
エージェンティックAIを活用する大きな機会があると回答した日本企業は67%で、グローバル平均(83%)と比べ16ポイント低く、新たなAI技術の期待値に差が見られました。
変化への対応に苦慮する日本企業:
「業界の変化のペースについていけない」と回答した日本企業は59%で、グローバルの48%より11ポイント高く、「今後3~5年が自社の業界にもたらす影響について不安に感じている」という回答も日本62%、グローバル51%と11ポイントの差が見られました。
このほか、以下の日本における特徴的な課題と動向が明らかになりました。
イノベーション、AI、セキュリティーに共通する課題:
イノベーション、AI/生成AI、セキュリティーの分野における課題に、技術パートナーの選定とスキル不足が共通して挙げられています。特にAI/生成AI分野では、40%がスキル不足を最大の課題と回答し、84%が従業員にAI関連スキルが必要と認識しています。AIで必要なスキルの上位には、プロンプト設計(41%)、AIイノベーションのためのクリエイティビティー(39%)、データサイエンス/ML(37%)、ビジネスプロセスの理解(37%)が挙がりました。また62%が、自社の従業員はセキュアな生成AIの実装について理解していないと回答しました。
AI向けデータ準備が大きな障壁に:
85%の企業がAIのためのデータ準備の課題に直面し、主な課題として専門知識の不足(34%)、データ プライバシー/セキュリティー(32%)、データの可用性、透明性、追跡機能の制限(30%)、インフラストラクチャーとの統合(30%)が挙げられました。
生成AI成熟度の急速な成長:
生成AIの成熟度については、2024年にわずか4%だった「確立段階」の企業が、2025年には18%へと前年比で4.5倍に増加しました。AI導入における戦略上の優先アプローチには、ハイブリッド モデル構築(43%)が最も選択され、続いてパブリック クラウドのGPUaaS(38%)、既存モデルを自社環境で自社のデータを使って再学習または拡張(37%)となっています。
ストレージ拡張が重要な課題:
98%の企業がストレージ容量の拡張の課題に直面すると予測し、ストレージの投資を妨げる主な要因は「高コスト(48%)」でした。また、アップグレードの優先順位は処理能力(54%)、データ セキュリティーの強化(46%)が挙げられました。
サステナビリティーにおけるAIの役割:
日本企業の79%がAIはサステナビリティーに極めて重要と回答し、89%がサステナビリティーはイノベーション戦略に不可欠だと回答しています。サステナビリティー戦略の具体的な優先事項は、エネルギー効率の向上と消費電力の削減(22%)、規制報告(19%)、再生可能エネルギー(14%)、CO2排出量削減(13%)が挙げられました。
『Dell Technologies Insights Japan 2025』調査について:
本調査は、北米、中南米、ヨーロッパ、中東、アフリカ地域、アジア太平洋(APJC)地域の2,850人を対象に実施し、日本では150人が回答しました。
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■デル・テクノロジーズについて
デル・テクノロジーズ(NYSE:DELL)は、企業や人々がデジタルの未来を築き、仕事や生活の仕方を変革することを支援します。同社は、AI時代に向けて、業界で最も包括的かつ革新的なテクノロジーとサービスのポートフォリオをお客様に提供しています。
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