
皆さん、こんにちは!訪日インバウンドの流れや傾向を追いかけているunbotの編集部です。前回までは、各人気観光スポットを中心に地域・国別の訪日外国人客の動向の分析をお届けしてまいりました。今回は「インバウンドアナリティクス+」の新機能としてリリースされた「エリア密集マップ」を用いて、より詳細な分析を行ってみました。
▼目次
01. 訪日外国人による旅行消費額は初の8兆円超えで過去最高!
02. 銀座、秋葉原、渋谷…東京屈指のショッピングエリアの「密集」を分析
03. 訪日外国人への広告配信から効果測定まで、一貫して実現
01. 訪日外国人による旅行消費額は初の8兆円超えで過去最高!
国土交通省・観光庁がまとめた「訪日外国人の消費動向」によると、2024年の訪日外国人による旅行消費額は8兆1,257億円で初めて8兆円を超え過去最高を記録。前年比で53.4%増、コロナ禍前の2019年比でも69.1%増と大幅な伸びとなりました。

訪日外国人の消費動向 2024年年次報告書より
費目別の構成比は宿泊費が1位(33.6%)ですが、ついで買物代(29.5%)、飲食費(21.5%)。金額にすると2兆3,900億円程度になるわけですから、これは大きな額です。ちなみに購入した費目の率では「菓子類」(72.0%)、「その他食料品・たばこ」(46.4%)、「衣類」(44.7%)の順となっています。

訪日外国人の消費動向 2024年年次報告書より
そのヒントとなるのが、2025年6月末に提供を開始した新機能
「[インバウンド] エリア密集マップ」です。
この機能は、クロスロケーションズ株式会社が開発・提供する人流分析プラットフォーム「Location AI Platform(R)(LAP)」内の、訪日外国人の動向を可視化する新機能として実装されました。
世界42億台以上のスマートフォンから取得された位置情報データを基に、訪日前の居住国を判定。その上で、国内の訪日外国人が利用するスマートフォンから特定エリアにおけるGPSが発信された位置情報を可視化し、エリアごとの“人流の密集度”を明らかにしています。
02. 銀座、秋葉原、渋谷…東京屈指のショッピングエリアの「密集」を分析
「エリア密集マップ」では、地図の種類も選ぶことができますが、プルダウンメニューから「MapFan」を選ぶと、大手店舗のロゴまで表示されます。

日本屈指のショッピングエリア、銀座周辺を中心に半径1kmのエリアで設定して分析してみると…。


銀座中央通りを軸に、さまざまな場所に密集しています。店舗ロゴがある目立つところでは「GU」「無印良品」「Loft」「成城石井」といったお店がオレンジ色に変わっています。ただ24時間指定でやや散らばっている印象なので、これを主な開店時間10-20時にしてみます。

すると、日中はより銀座中央通り寄りに訪日外国人が密集しているのが分かります。地図を拡大してみると、有楽町の「ビックカメラ」、「LUMINE」、「OIOI」といった店舗にも密集がありますね。さらに、ロゴは無いですが松屋・三越などの百貨店や「ブルガリ」「ティファニー」の高級ブランドにも人が集まっています。

一方で電気街、さらにアニメ・マンガなどの聖地としても訪日外国人に知られる秋葉原。こちらも半径1kmの広域で分析をかけると、駅周辺や秋葉原電気街を中心に日中はかなりの密集が見られます。

は秋葉原電気街を中心に半径を半分の200mに縮め、より詳細に分析してみると…。ロゴのある店の中ではやはり「ドン・キホーテ」と「ビックカメラ」。そしてその間にある密集したオレンジの部分はゲームセンター「タイトーステーション」でした。さらに地図下部に目を移すと「スシロー」への密集も見られます。

渋谷の密集度は、如実に駅側に寄っています。世界的に有名な渋谷のスクランブル交差点を中心に、センター街や道玄坂などへ放射状に広がっている訪日外国人たち。逆に言えばまちづくりの戦略的に、もう少し西側へ外国人たちを誘致するには…?といった考え方もできそうです。

地図を拡大してみると、目立つのは「ドン・キホーテ」の密集。決算資料[吉本孝1] によると2025年6月期上期累計の免税売上は798億円(前年同期比297億円増)で過去最高とのことで、外国人人気が分かります。「Loft」や「ビックカメラ」のほか、「東急百貨店」での大きな密集も見られます。

03 訪日外国人への広告配信から効果測定まで、一貫して実現
このように訪日外国人を呼び込めている店舗は何が違うのか?もしくは、密集しているエリアで訪日外国人をどのように呼び込むことができるのか。
「インバウンドアナリティクス+」では、可視化・分析した訪日外国人のデータを活用し、該当する旅行者のスマートフォンに対して直接広告を配信することが可能です。訪日外国人が日本国内でスマホアプリを開いた際に広告を配信し、広告配信後の観光地来訪や店舗来店を分析することで、「見える」から「届ける」までを一貫して実現します。

これによって、商業施設などにどのような国籍の訪日外国人が、どのようなエリアを経由して来訪しているかを分析したり、根拠をもって広告などの施策に活かしたりすることが可能になります。さらに自治体などの戦略的な誘致活動や、観光政策のエビデンスとして活用いただくことができます。
当社unbotではそうした訪日旅行客の旅中におけるリアルな行動態様を、「インバウンドアナリティクス+」を提供するクロスロケーションズ株式会社と共同で効果的なマーケティング施策を推進しています。
訪日旅行客の旅中動態を踏まえた企業の訪日インバウンド市場におけるマーケティング活動のDX(デジタルトランスフォーメーション)や、より効果的なデータ活用にご興味がある担当者様は、気軽にお問い合わせください!
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社unbot
訪日インバウンド事業担当:梅里 亮大
E-mail:jp_sales@unbot.co.jp
クロスロケーションズ株式会社:セールスチーム
Email:xl-sales@x-locations.com
●クロスロケーションズ株式会社について
位置情報ビッグデータと生成AI技術による、人流データ活用プラットフォームを開発・提供しています。
分析コアシステムの「Location Engine(TM)」、ビジネス活用クラウド型プラットフォーム「Location AI Platform(R)」、クラウドサービス「人流アナリティクス(R)」、インバウンド人流を分析する「Inbound Analytics+」のほか、人流データを使った広告配信サービス「Location Marketing Service」、インバウンド向け広告配信サービスの「Inbound Marketing Service」などの提供により、‟ロケーションテック”を推進しています。
社名:クロスロケーションズ株式会社
URL:https://www.x-locations.com/
代表者:代表取締役 小尾 一介
所在地:東京都渋谷区恵比寿南1-2-9 小林ビル6F
事業内容:
位置情報ビッグデータ解析エンジン「Location Engine(TM)」の開発とビジネス活用クラウド型プラットフォーム「Location AI Platform(R)」、クラウドサービス「人流アナリティクス(R)」、訪日外国人の人流データ分析システム「インバウンドアナリティクス+」の開発・提供。次世代の位置情報マーケティングサービス「Location Marketing Service」並びにグローバル人流データを活用した「Inbound Marketing Service」の提供。
●同社の提供する位置情報分析データについて
同社の提供するデータは、ユーザーの許諾を得たスマートフォンアプリからの位置情報データで、ユーザーから個人情報を紐づけない形で完全匿名化の上、分析利用を目的に第三者利用について許諾を得たデータのみを利用しています。
(https://www.x-locations.com/privacy-policy/)
分析結果の適格性を担保するため、「元データの偏り(特定キャリアの特定アプリ)」を排除して、全携帯キャリアユーザーの多数のアプリからのデータを完全匿名化して利用しています。当社独自開発の分析エンジンである「Location Engine(TM)」は端末ID、緯度経度情報、タイムスタンプを直接に地図・施設情報と連携して分析することで「メッシュ型位置情報データでの分析」では困難なピンポイントでの分析データも提供することが可能となっています。
●株式会社unbotについて
株式会社unbotは、中国現地(上海/北京)に運営拠点を持ち、中国市場向けのEC店舗運営支援や各種プロモーション企画・実行を中心に、中国圏に特化したデジタルマーケティング事業を展開しています。そのほか、日本の漫画やアニメ、アイドルなどのエンターテインメントの魅力を海外市場に発信するIPエンターテインメントコンテンツ事業などを手掛けています。2011年の創業以降、「世界で一番多くの想い出を創造する会社」をミッションに掲げ、「想い出の創造が、人々や世界各国の距離感を近づけることができる」という信念のもと、ITの力を活用して「想い出」を創造し、企業価値の拡大と、さらなる発展を目指します。

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