
築野グループ株式会社(本社:和歌山県伊都郡 代表取締役社長 築野富美 https://www.tsuno.co.jp/ )は、米ぬか由来成分「ライステロールエステル」による米のおいしさ向上に関する研究成果を発表いたします。塩むすびを用いた実験で甘み・塩味・旨味の顕著な向上効果が実証され、この技術が古古米の美味しさ改善や食品ロス削減に応用できる可能性が示唆されました。
■おいしさ向上技術を実証
研究では、ライステロールエステルを添加して炊飯した米※で塩むすびを作製し、食味評価を実施しました。添加したものは無添加と比較して甘み・塩味が顕著に増強され、その結果「旨味」が際立つことが確認されました。 ※無選別ブレンド米を使用(古古米ではありません)。
■ 古古米活用への新たな道筋
現在、日本では古古米(収穫から2年以上経過した米)の活用が大きな課題となっています。古米臭の発生や食感の低下により、その活用は限定的でした。古米臭は米の脂質酸化により発生し、水分量の減少は硬い食感の原因となっています。今回実証されたペースト状こめ油:ライステロールエステルのおいしさ向上効果は、これらの古古米の課題解決に新たな可能性をもたらします。天然由来成分による安全で効果的な美味しさ向上技術として、古古米の食品ロス削減への応用が期待されます。
■ライステロールエステル

ライステロールエステルは、当社独自の技術で抽出、精製して得られたペースト状のこめ油です。こめ油らしい風味に加え独特のコクを有し、また香気成分や旨味成分を際立たせる効果も注目されています。
化粧品素材としても活用されており、抱水性や保湿機能改善効果だけではなく、新たな美容機能性も解明され始めています。
■ 持続可能な食料システムへの貢献
本研究成果は、食品ロス削減という社会課題の解決に向けた重要な一歩となります。今後は古古米での実証実験を含めた実用化研究を進め、持続可能な食料システムの構築に貢献してまいります。【築野グループについて】
築野グループ株式会社は、長年こめ油の原料である「米ぬか」の成分に着目し、研究を進めてまいりました。精米時に発生する「米ぬか」を出発点にこめ油事業、ファインケミカル事業、オレオケミカル事業の3つの事業を行っています。こめ油だけでなく、非可食部や副産物も100%活用し、食品・化学・医療・化粧品等の幅広い分野への高度有効利用をしています。また、オレオケミカルの技術を活用し、「廃食用油」のリサイクルも行っております。今後も国内の資源を活用することで地球・生産者・消費者の良い循環の実現を目指していきたいと考えております。

・築野グループの事業について:https://www.tsuno.co.jp/aboutus/
・SDGs推進に関しての取り組み:https://www.tsuno.co.jp/csr-info/sdgs/effort/
【会社概要】
築野グループ株式会社:築野食品工業株式会社
築野ライスファインケミカルズ株式会社
築野オレオケミカルズ株式会社
築野運輸株式会社
設立: 昭和22年2月1日
代表者:築野富美
所在地:〒649-7194 和歌山県伊都郡かつらぎ町新田94
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