周囲を珊瑚の海に囲まれ、豊かな自然に溢れた屋久島。
一九四○年（昭和十五年）に誕生した二郎は、その風貌や仲良しの屋久猿から移った仕草から、「猿そっくり」とからかわれながらも、明るく元気に小学校生活を送る。
貧しくも優しい家族や島の人々との、ユーモラスでのどかな生活。時折起こる不思議な出来事。
時とともに訪れる悲しい別れ、最愛の妹との死別を経て、二郎は成長していく。
やがて誠実な青年となった二郎は、東京で警察官となり「屋久猿」というあだ名で親しまれ、持ち前の正義感とリーダーシップを発揮して活躍する。
【目次】
●元気でハイ／出生／集落の生活／
●太平洋戦争／転落事故／赤紙／
●疎開生活／喧嘩／玉音放送／
●ハシカ／田植え／猫灰だらけ／
●図画の入選／鶏の捕獲／馬からの転落／
●稲刈り／ブチのネズミ退治／集落の人情／
●トンボ釣り／水泳／ミミズ／
●運動会／コショウ／桃の節句／
●先生との惜別／遠足／弁当の盗み食い／
●焼き芋／鬼火祭り／体罰／
●父の商売／屋久猿との生活／海亀の卵／
●怪奇現象（その一）／怪奇現象（その二）／
●怪奇現象（その三）／黒砂糖の製造／
●神様の渡り／ミミズク／遭難事故／
●無言の教訓／センダンは双葉より芳し／
●ウナギと蝮／水神様／キラカ（ウツボ）／
●棒踊り（剣舞）／修学旅行／鶏と烏／
●怪奇現象（その四）／村議会議員の選挙／
●悲劇／巣立ち／入学式／馬の激怒／
●海の恐怖／渦潮／ウナギ／
●儚い恋／蝮／ムカデ／青大将／
●怪奇現象（その五）／怪奇現象（その六）／
●鹿／洪水／宮之浦岳登山／
●怪奇現象（その七）／水力発電所／
●ヤマカガシ／馬との惜別／熊ン蜂（大スズメ蜂）／
●ボス猿との別れ／巣立ち／高校生活／
●ハシケ船の転覆／怪奇現象（その八）／
●ブチとの別れ／妹との惜別／
●怪奇現象（その九）／姉の結婚／
●警察学校入校／初手柄／職務質問／
●老夫婦の感謝／窃盗犯の検挙／暴力団／
●交通事故／夫婦喧嘩／恐喝・強盗犯人の検挙／
●行路病人／初恋／美人短命／看守勤務／
●家屋の購入／東京オリンピック／両親の上京／
●怪奇現象（その十）／怪奇現象（その十一）／
●怪奇現象（その十二）／殺人・放火事件の検挙／
●強制わいせつ事件／年末年始の警戒／
●悲惨な交通事故／孤独死／公務執行妨害
（島津隼人）1940年屋久島生まれ。
＝＝＝書 籍 情 報＝＝＝
タイトル：屋久猿
価 格：800円（税込）
著 者：島津隼人
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▼本書籍はこちらからお読みいただけます [Kindle版]
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配信元企業：株式会社ゴールドエイジ
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