青臭く夢想じみた錯覚。それが僕の青春だった。
とにかく自意識過剰で、何をするにしても
一途に気負い過ぎていた。―本文より―
こんな青春の思い出は、
誰もが経験する気恥ずかしさだろう。
自分たちだけは特別だと思い込む青臭さ、
自意識の強さ故の孤独。
青春に傷つき悩む、「すべての若者」に通ずる葛藤を、
60年代、70年代の学生運動隆盛期の
活気溢れる空気とともに描く私小説。
■目次
悔悟の涙
八丁味噌と取らぬ狸の皮算用
N街の青春
三島忌
フーテンの寅さん
革命かぶれたち
暗い情欲
蒸気機関車のパネル
旧友とのわだかまり
容子
妹
N街再び
ヒュースケンと親切な少年
跋文に代えて ありきたりの青春
■著者略歴
行燈省益（あんどん しょうえき）
1951年生まれ。岡山県立倉敷青陵高校卒、早稲田大学中退。
『新・統道真伝―現代日本のポピュリズムを排すー』（2009年、講談社出版サービスセンター刊）、『薮にらみ 道化の現代ニッポン風刺』（2013年、日本文学館刊）、『悪魔のニッポン人物事典』（2013年。日本文学館刊）の著書がある。
■書籍紹介
書 名 ：青春悼歌
著 者 ：行燈省益
定 価 ： 1,296円（本体価格1,200円＋税）
発行日： 2018年8月7日
判 型： 四六判、208頁
発行元：株式会社幻冬舎メディアコンサルティング
発売元：株式会社幻冬舎
ISBN ： 9784344918122
■販売サイト
・Amazon⇒ https://www.amazon.co.jp/dp/4344918126/
・紀伊国屋書店ウェブストア⇒ https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784344918122
・honto⇒ https://honto.jp/netstore/pd-book_29200088.html
