人気ボーイズグループSEVENTEENのバックダンサーをめぐり、一部ファンの不満が噴出している。
「メンバーより目立とうとしている」「誰が主役なのかわからない」
SNSにはそんな批判が相次ぎ、ついには所属事務所に改善を求める抗議トラックまで登場したという。
ダンサーの衣装や髪色、ステージ上での立ち位置、さらにはSNSでの振る舞いまで問題視されており、一部ファンの怒りは収まる気配を見せていない。
ところが、調べてみると、SEVENTEENのバックダンサーをめぐる騒動は今回が初めてではなかった。
実は7年前にも、驚くほどよく似た論争が起きていたのだ。
目立ちすぎるバックダンサー
今回の騒動で注目を集めているのは、10月27日頃からSNS上で相次いだバックダンサーへの批判だ。

ある日本のファンは、「ダンサーがめっちゃ前に出て推しが後ろで見えない」と不満を表明。メンバーより前に出てカメラにアピールするダンサーが、パフォーマンスの完成度を下げていると訴えた。
別のファンからも、メンバーと同じような衣装を着ていることや、赤や金などの派手な髪色が目立ちすぎるといった指摘が上がっている。
「バックダンサーはいらないとは言わないから、引きで見て誰がアイドルかわからない状況はやめて」
こうした声に象徴されるように、不満を抱いているファンのすべてが、ダンサーの存在そのものを否定しているわけではない。
なかには、ダンサーの技術や仕事ぶりを評価しつつ、SEVENTEENのメンバーが埋もれてしまうような衣装や配置は見直してほしいという意見もある。

一方、批判はステージ上の演出だけにとどまらない。
バックダンサーとみられる人物のSNS投稿として、SEVENTEENとの共演場面や美容関連の商品を紹介する画像が拡散されたことも、一部ファンの不満を招いている。
10月27日には、それらの投稿を取り上げた画像とともに、「これは一線を越えている。一度や二度ではないのだから、しっかり対応してほしい」と所属事務所PLEDISエンターテインメントに対応を求める投稿も拡散された。
もっとも、ダンサーが自身の出演歴や仕事をSNSで紹介すること自体が、問題行為に当たるとは限らない。今回の批判についても、本人が意図的にメンバーより目立とうとしたことが確認されたわけではない。
それでも、一部ファンの不満はSNSの外にまで広がっている。
同じ27日には、HYBE社屋前に抗議トラックが到着したとする写真付きの投稿が登場。公開された写真には、「TEAM SVTにはCARATも含まれているのか?」「ファンの要求を無視=アイドル失格」といった強いメッセージが映っている。

「TEAM SVT」とは、SEVENTEENが2022年に掲げたプロジェクト名で、当時の公式投稿では「SEVENTEENとCARAT、一緒にTEAM SVTだ」と明言していた。つまり、今回の抗議は、グループがかつて示したファンとの一体感を改めて問い直すものだった。
さらに、別の表示では英語で「スタッフやダンサーには愛情」「CARATからはお金」「SEVENTEENには名声」と並べ、運営側の姿勢に疑問を投げかけていた。
抗議トラックが実際にどのような経緯で手配されたのかは明らかではないが、写真からも、ファンの不満がダンサー個人だけでなく、ステージ演出や運営側の対応にまで及んでいることがうかがえる。
ただ、ここで興味深いのは、似たような騒動が過去にも起きていたという事実だ。
7年前にも起きた炎上
2019年9月、韓国メディア『ウィキツリー』や『亜洲経済』は、SEVENTEENのバックダンサーが一部ファンから激しい批判を浴びていると報じた。
当時、問題視されたのは、バックダンサーA氏によるインスタグラムへの投稿だった。
報道によると、A氏は同年9月7日、SEVENTEENファンが撮影したステージ映像を自身のインスタグラムに掲載した。これに対し、一部ファンから「なぜ許可なく載せるのか」「動画を削除してほしい」といった抗議が相次いだという。
翌8日、A氏がインスタグラムでライブ配信を行うと、そこにも不満を抱いたファンが訪れた。「自分が芸能人だと思っているのか」といった批判だ。
こうした批判に対し、A氏は次のように反論したという。
「私が芸能人のふりをしたわけではない。コンサートの構成がそうなっているのだから、どうしろというのだ」
さらに、「むしろSEVENTEENのメンバーたちは私に感謝していた」とも発言したという。これに一部ファンが「メンバーが感謝したことと、私たちの不満に何の関係があるのか」と問い返すと、A氏は「勝手にすれば」と応じたという。

当時は映像の投稿だけでなく、A氏が髪をミント色に染めていたことや、SEVENTEENメンバーとの集合写真で中央に立っていたことまで批判の対象になった。
「アイドルより目立とうとしているのか」「バックダンサーならバックダンサーらしくしてほしい」といった声も上がり、韓国メディアでは、まるで自分が有名芸能人になったかのように振る舞っているという意味の“芸能人病”論争として取り上げられた。
また、一部ファンはA氏が過去にメンバーのホシに冷たい水をかけた場面についても問題視した。
もっとも、これらは当時の一部ファンによる批判であり、ダンサー側の意図や行為の是非がすべて確認されたわけではない。
注目したいのは、当時と現在の騒動に見られる共通点だ。
2019年には、派手な髪色やメンバーとの写真での立ち位置、SNSへの投稿が問題視された。そして2026年にも、ダンサーの衣装や髪色、ステージでの配置、SNSでの振る舞いに不満が噴出している。
もちろん、7年前と現在の騒動が直接関係しているかどうかは不明であり、同じ問題が続いてきたと断定することはできない。それでも、「バックダンサーが主役のアイドルより目立っているのではないか」という不満が、7年の時を隔てて再び表面化したことは興味深い。
2019年には、ダンサー本人が「コンサートの構成がそうなっている」と反論していた。今回も衣装や立ち位置など、ステージ演出に不満が向けられているだけに、ダンサー個人の問題として片付けられない側面もある。
ファンの不満に、SEVENTEENと所属事務所はどう向き合うのだろうか。
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