ポストシーズンには出場できない。
それでもアメリカから古巣へ戻ってきた。
コ・ウソクは9月1日、韓国プロ野球・LGツインズに復帰する意思を伝え、韓国行きの飛行機に乗った。同日午後に帰国し、球団と契約の詳細について協議したという。
ミネソタ・ツインズから事実上の放出となり、ウェーバー公示後もほか29球団から獲得の声がかからなかったコ・ウソク。メジャーでは思うような結果を残せなかったが、まだ28歳と若く、古巣での巻き返しが期待される。
ただし、今年のポストシーズンには出場資格がない。KBOの規定では、兵役を終えた選手などの例外を除き、7月31日までに登録されていなければ、そのシーズンのポストシーズンに出場できないためだ。
そのため、今からLGに復帰しても、コ・ウソクが出場できるのはレギュラーシーズンのみとなる。

LGは現在、64勝1分け51敗で4位。3位のKIAタイガースとはゲーム差がなく、勝率でわずかに下回っている。5位の斗山ベアーズも2ゲーム差で迫っており、上も下も近い状況だ。
1日からは本拠地で斗山との3連戦を戦い、初戦は3-1で勝利した。続く4日からは上位につけるサムスン・ライオンズとの連戦が控えている。連勝すれば3位を抜いてさらに上を狙える一方、連敗すれば5位に転落する可能性もある。
問題は投手陣だ。昨年まで抑えを務めていたユ・ヨンチャンは4月に肘の手術を受け、今季を終えている。41歳のベテラン、キム・ジンソンも右肩の肩甲下筋に微細な損傷を負って離脱し、復帰まで3~4週間を要すると診断された。
ほかにも主力投手のチャン・ヒョンシクが右肘を負傷し、1カ月以上チームを離れている。最近は投球練習を始め、復帰に向けて準備しているものの、まだ完全復帰には至っていない。
先発陣でもソン・スンギが肘の炎症により登録抹消されており、2週間ほどのリハビリが必要な状況だ。
そのため、ヨム・ギョンヨプ監督は「今は一人でも(投手が)必要だ」と話していた。そんななかでのコ・ウソクの復帰は、LGにとって大きな戦力補強となる。
全盛期のコ・ウソクについては説明するまでもない。2017年にLGでデビューし、2023年までに354試合に登板。139セーブを記録し、2022年には42セーブを挙げて最多セーブのタイトルを獲得した。2023年にはLGの29年ぶりとなる総合優勝にも貢献した。
もちろん、復帰したからといって、すぐに全盛期の活躍を期待できるわけではない。ミネソタ・ツインズではメジャーリーグデビューを果たしたものの、4試合、4イニングで防御率9.00と苦しい成績に終わった。
また、ツインズ傘下の3Aセントポール・セインツでも8試合、9.1イニングで防御率12.54と苦しんだ。実戦感覚や球威が現在どの程度まで戻っているのかを見極める必要がある。
それでも、LGにとっては起用できる選択肢が一つ増えること自体に大きな意味がある。
2023年のWBC開幕前、大谷翔平との対戦について問われた際、「(大谷に)投げるところがなければ、痛くないところに当てなければならない」と発言し、物議を醸したコ・ウソク。アメリカでの挑戦を経て、今度は古巣LGで再び元気な姿を見せられるだろうか。
◇コ・ウソク プロフィール
1998年8月6日生まれ。韓国・仁川出身。身長180cm。高校卒業後の2017年にLGツインズでプロデビュー。2019年に韓国プロ野球史上最年少となる30セーブ(21歳1カ月7日)を達成。2022年に42セーブでセーブ王に輝き、韓国プロ野球史上19人目となる通算100セーブに到達。2024年1月にサンディエゴ・パドレスと契約して渡米。2026年7月には金銭トレードでミネソタ・ツインズへ移籍し、念願のメジャーデビューを果たした。MLBでは4試合に登板し、1ホールド、防御率9.00を記録した。韓国代表では2019年プレミア12、2021年東京五輪、2023年WBC、杭州アジア大会に出場。2023年1月、元中日ドラゴンズのイ・ジョンボム(李鍾範)の娘で、イ・ジョンフの妹イ・ガヒョンと結婚した。
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