9月5日午後5時から放送される『住人十色』(MBS)では、和歌山県紀の川市にある築70年の巨大古民家をリノベーションしたユニークな住まいを紹介する。MCは三船美佳、駿河太郎。
今回登場するのは、2人の子どもと暮らす4人家族。大阪から昨年、紀の川市へ移住し、夫が祖母から受け継いだ古民家に引っ越した。もともと農家だった家は、建坪92坪、敷地235坪という広さ。しかし、限られた予算の中でリノベーションするため、家族4人が暮らすスペースに絞って手を入れたという。


家の中に入ると目を引くのが、扉や壁のほとんどに取り入れられた丸い「アール」。32帖の生活メインスペースにも、さまざまな場所にアールが施されている。古い梁や柱はそのまま活かし、長年祖母が大切に暮らしてきた古民家の風情を残しながら、現代の暮らしやすさを加えた。


もともと田の字型だった室内は、直線的に区切られた壁を取り払って一つの大空間に。個室として完全に分けるのではなく、アールの壁で用途ごとにゆるやかに仕切ることで、家族それぞれの居場所をつくっている。壁は天井まで塞がず、空間のつながりと開放感も確保した。
妻のお気に入りは、アールの箱に包まれたようなキッチン。丸みのあるデザインが空間に温かみを与えるだけでなく、壁によって収納スペースの内側が隠れるため、あえて扉を設けずオープン収納に。多少ものが増えても、キッチンの外からはごちゃつきが見えにくいという。
さらに、メインスペースの一角には、アールの壁で囲われた7帖の子ども部屋も。秘密基地のような雰囲気ながら小上がりになっており、キッチンに立つ親と子どもが目線を合わせられる高さになっている。子どもたちのパーソナルスペースを確保しながら、お互いの存在は感じられるように工夫されている。


キッチンの隣には4帖の水回りスペースがあり、以前からあった勝手口もそのまま活用。子どもたちが庭で泥だらけになって遊んでも、家の中を汚すことなく、そのまま浴室へ向かえる動線になっている。
アールをふんだんに取り入れた家での暮らしについて、妻は「気持ちが丸くなった」と語る。一方、夫は「祖母が守ってきてくれたからこそいい状態で家が残っていたので、それをしっかりと受け継いで残していけたら」と思いを明かす。
祖母から受け継いだ築70年の古民家は、家族4人の新たな暮らしの舞台へと受け継がれ、歴史を刻んでいく。







