有名ブランドの偽造化粧品から、有害物質が大量に検出された。
一部の香水からは、基準値の最大484倍にあたるメタノールが検出されたという。
韓国・忠南(チュンナム)警察庁はこのほど、SNSのライブ配信で偽ブランド品を販売していた家族4人を検挙し、保管していた有名ブランドの偽造化粧品をすべて押収した。
韓国消費者院が8月14日に発表した調査結果によると、警察が押収した偽造化粧品のうち34種類を検査した結果、11種類からメタノールや鉛、使用が制限されている防腐剤などが基準値を超えて検出されたという。
特に一部の偽造香水からは、メタノールが許容基準の最大484倍も検出された。検出されたメタノール濃度は、最低73.7%から最高96.9%に達した。
一般の化粧品に適用されるメタノールの許容基準が0.2%以下であることを考慮すると、基準値を約368倍から最大484倍も上回る濃度だ。
韓国消費者院は、偽造香水の製造過程でコストを抑えるため、エタノールの代わりに比較的安価なメタノールを使用した可能性があると推測している。

メタノールは人体に吸収されると、深刻な健康被害を引き起こす可能性がある物質だ。曝露の程度によっては視力障害や失明につながる恐れがあり、長期間にわたって曝露すると中枢神経系にも影響を及ぼす可能性がある。
ほかにも、ハンドクリームから問題が確認された。検査対象となった6製品のうち3製品からは、韓国国内で使用が禁止されているCMIT(メチルクロロイソチアゾリノン)とMIT(メチルイソチアゾリノン)が同時に検出された。
CMITとMITはアレルギー性の皮膚反応を引き起こす可能性があり、目や呼吸器などを刺激する恐れもある成分だ。
このほか、一部の口紅やボディミストからは鉛も検出された。
警察が押収した偽造品は約7300点に上る。正規品の価格に換算すると約200億ウォン(約20億円)規模で、警察は一家が約28億ウォン(約3億円)相当の偽造品を販売したとみている。
韓国消費者院は、化粧品は肌や唇など身体に直接使用する製品であるだけに、安全性が何より重要だと指摘。そのうえで、出所を確認することが難しい化粧品を使用している場合は、直ちに使用を中止して廃棄するよう呼びかけた。
一方、偽造品だと知りながら購入する消費者も少なくないことが明らかになっている。韓国知識財産研究院の2024年の資料によると、偽造化粧品の購入者の約33.3%が、その商品が偽物だと知ったうえで購入していたという。



