人気ガールズグループaespa(エスパ)の新曲が、日本で思いもよらぬ形で注目を集めている。
世界的アーティストとのコラボで誕生した『Switchblade』という曲だ。
楽曲の中で繰り返される「switch it up」というフレーズが、日本人の耳には、どうしても回転寿司チェーン「スシロー」と聞こえてしまうというのだ。
きっかけとなったのは、8月5日にXへ投稿された一本の動画だった。
「そうとしか聞こえなくなった」
投稿者は、楽曲の該当部分について「めっちゃかっこよく『スシロースシロースシロースシロー』って言っているように聞こえる」と紹介。
投稿は瞬く間に拡散され、415万件を超える表示を記録するほどの反響を呼んだ。

実際に該当部分を聴いてみると、鋭いビートに合わせて「switch it up」が立て続けに繰り返される。もちろん歌詞は、「切り替えていく」「変化をつける」といった意味で、店名とはまったく関係ない。
それでも、一度「スシロー」という音を意識してしまうと、その後はどうしてもそう聞こえてしまう。
ネット上でも、「もうスシローにしか聞こえない」「やばい、スシロー食べたくなってきた」「同じことを思っている人がいた」「そうとしか聞こえなくなった」といった反応が続出した。
なかには、「大トロ祭り!の効果音を入れてほしい」「スシローのCMをこのリズムで再生してみてほしい」と、楽曲とスシローを組み合わせた映像を期待する声もある。
さらに、「このままスシローのCMに起用されてほしい」「もうCMに使うしかない」と、aespaとスシローの正式なコラボを望むユーザーまで現れた。

そんな日本での親しみやすい盛り上がりとは対照的に、『Switchblade』は世界を強く意識して制作された楽曲といえる。
同曲には、世界的に活躍する米アーティスト、Ty Dolla $ignがフィーチャリングで参加。中毒性のあるフックが特徴のエレクトロニックダンス曲で、状況に応じてさまざまな姿に変化する自分を「Switchblade」に重ね、柔軟さと強さを表現している。
8月2日には、米シカゴで開催された大規模音楽フェスティバル「ロラパルーザ・シカゴ」で初めてステージ披露された。
aespaは『Black Mamba』『Next Level』『Armageddon』『Supernova』『Whiplash』などを含む全14曲を披露。『Switchblade』のステージではTy Dolla $ign本人が予告なく登場し、aespaとのコラボパフォーマンスで会場を沸かせた。

さらに8月5日には、Ty Dolla $ignも登場するミュージックビデオが公開されている。
世界的アーティストと共演したクールな新曲が、日本に届いた途端、まさかの「スシロー」化。この振れ幅の大きさも、今回の空耳が一気に広がった理由だろう。
外国語の歌詞は、意味より先に音が耳へ飛び込んでくる。そこへ聞き慣れた日本語がぴたりとはまると、もう最後。一度「スシロー」と認識した耳は、なかなか元の「switch it up」へ戻ってくれない。
意味はすっかり変わってしまったが、「switch it up」というフックの中毒性は、むしろ増したようにも感じられる。
一度気づけば、もう元には戻れない『Switchblade』の「スシロー」。この思わぬ盛り上がりが、本当にCMやコラボへとつながる日は来るのか。スシロー側の反応にも期待したいところだ。
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