韓国のIT大手カカオエンターテインメントとネイバーウェブトゥーンが、同国最大級の海賊版漫画サイト「アジトゥーン(Agitoon)」の運営者を相手取った民事訴訟で勝訴した。
3月11日、両社が共同原告として提起した損害賠償請求訴訟において、裁判所は原告側の請求を全面的に認容。
被告(運営者)に対し、各原告へ10億ウォンずつ、計20億ウォン(約2億2000万円)の支払いを命じる判決を下した。
「アジトゥーン」は、スマートフォン特化型の縦スクロール漫画「ウェブトゥーン」約75万件、ウェブ小説約250万件を無断で公開・流布していた、まさに“韓国版・漫画村”とも言える最大級の海賊版サイトだ。
2024年8月、文化体育観光部と大田地検の共同捜査により運営者が検挙。刑事裁判ではすでに懲役2年の実刑判決が下されており、控訴審でもその刑が維持されている。今回の判決は、刑事罰に続き民事上でも巨額の賠償責任を負わせることで、運営者に経済的な「トドメ」を刺した形だ。
カカオとネイバーは、サイトの運営期間や流通規模に基づき、クリエイターおよびコンテンツ産業への被害額は数千億ウォン(数百億円)に上ると算出。裁判所はこれを重く受け止め、請求額の全額認容に加え、遅延損害金の支払いと仮執行を命じた。


今回の勝訴は、検挙から刑事罰、そして民事賠償へと至る「段階的な法的責任の追及」が、海賊版サイト撲滅に向けた実効性のあるモデルとして認められた点で極めて意義が大きい。今後、類似の不法サイト事案における重要な司法判断の基準となることが期待されている。
カカオエンターテインメントのイ・ホジュン法務室長は、「今回の判決は、大規模な著作権侵害に対して民事・刑事双方の厳格な責任が認められた事例だ。今後も専任組織を中心に監視体制を高度化し、告訴や訴訟を並行してクリエイターの権利を徹底的に守り抜く」とコメントしている。
(記事提供=OSEN)



