開幕の迫る2026年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に向けて、野球韓国代表率いるリュ・ジヒョン監督が頭を悩ませているようだ。
韓国代表は11月にチェコ、日本と計4試合の強化試合を行う。8~9日にはソウルの高尺(コチョク)スカイドームでチェコ、翌週の15~16日には東京ドームで日本と2試合を戦う予定だ。WBCを控え、代表の競争力を確認できる貴重な機会となる。
ここ数年、韓国野球は国際大会で思うような結果を残せていない。昨年のWBSCプレミア12ではオープニングラウンドで敗退し、WBCでは3大会連続1次ラウンド敗退という屈辱を味わった。
今回こそは“復活”しなければならない。だからこそ、メジャーリーグでプレーする韓国人選手や韓国系選手への注目が高まっている。
まず「韓国人メジャーリーガー三銃士」ことイ・ジョンフ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)、キム・ヘソン(ロサンゼルス・ドジャース)、キム・ハソンが出場する可能性は高い。
キム・ハソンは最近、オプトアウトを選択してFAとなったため、新天地との契約状況によっては多少の変数が発生し得るが、本人は出場の意思を明確に示している。

韓国系選手の招集も戦力強化の手段の一つだ。WBCは国籍要件が比較的緩いため、多くの韓国系選手に代表入りの可能性がある。
実際、前回の2023年大会ではトミー・エドマン(ロサンゼルス・ドジャース)が韓国代表としてプレーした。今回はデトロイト・タイガースの内野手ジャマイ・ジョーンズの名前が取り沙汰されている。ジョーンズは母親が韓国人だ。
リュ・ジヒョン監督は「KBOリーグでプレーする既存メンバーと、現在MLBでプレーする選手たちの組み合わせを見ている。現代表に不足しているポジションを補える選手で構成したい。その意味で、ジョーンズの良い面をこの1年ずっと注視してきた」と説明した。
WBCには各国から多くのスター選手が出場する。前回準優勝に終わったアメリカは、すでにアーロン・ジャッジ、ポール・スキーンズ、カイル・ラリーなど“スーパースター”級の合流が確定。最多優勝国の日本も、ドジャースをワールドシリーズ優勝に導いた大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希らの招集が予想されている。
代表の最終メンバー発表は来年2月3日の予定だ。各国が“超豪華メンバー”を揃えるなか、韓国も競争力のあるスカッドを編成しなければならない。
戦力強化の肝を握るのは、MLB経験を持つ海外組と韓国系選手。果たして誰が代表ユニフォームを着ることになるのか、動向を注視したい。



