事務所の資金4億円超を横領した容疑で起訴された韓国女優ファン・ジョンウムに、執行猶予付きの懲役刑が言い渡された。
済州(チェジュ)地裁・第2刑事部(イム・ジェナム部長判事)は9月25日、ファン・ジョンウムの特定経済犯罪加重処罰等に関する法律違反(横領)の容疑に対する宣告公判で、懲役2年、執行猶予4年を言い渡した。
公訴事実によると、ファン・ジョンウムは2022年7月、自身が実質的に所有する芸能事務所の名義で8億ウォン(日本円=約8494万円)を借り入れた後、事務所口座にあった7億ウォン(約7432万円)を「仮払金」という名目で自身の個人口座に移し、仮想通貨に投資した疑いで在宅起訴された。
また、同年10月まで計13回にわたり同様の手口を繰り返し、事務所資金の約43億6000万ウォン(約4億6293万円)のうち42億ウォン(約4億4594万円)余りを仮想通貨に投資していたことが明らかになっている。
これにとどまらず、自身に課された財産税や地方税を支払うため、カード代金444万ウォン(約47万円)と株式担保融資の利息100万ウォン(約10万円)も、横領した資金を使用して納付したという。

ファン・ジョンウムは法廷で公訴事実を認め、被害金を全額返済した。
ファン・ジョンウム側は事件と関連して、事務所を成長させたい思いから仮想通貨に投資したが、会計や手続きに対する認識が不足しており、返済さえすれば問題ないと浅はかに考えた結果、このような事件に至った点を釈明していた。
◇ファン・ジョンウム プロフィール
1984年12月25日生まれ。2001年にガールズグループSugarでデビュー。2004年に脱退した翌年、ドラマ『ルル姫』で女優活動を開始。『明日に向かってハイキック』『私の心が聞こえる?』『ゴールデンタイム』『キルミー・ヒールミー』『彼女はキレイだった』などの作品で演技力と人気を証明。2020年の『サンガプ屋台』『あいつがそいつだ』では主演。2016年に元プロゴルファーと結婚し、2児の母となるが、2025年5月に離婚が成立。