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ペット保険の価格改定がヒドすぎる!シニア犬の飼い主は要注意

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ペット保険の価格改定がヒドすぎる!シニア犬の飼い主は要注意
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 ある時、ペット保険の請求金額を見て驚いた。これまで支払ってきた年間44,549円の保険料が、いきなり87,507円に値上げとなっていた。倍近い値上げである。事前に料金改定のお知らせがきていたようだが、それを見落としてしまった。 

 筆者の愛犬はトイプードル2匹。現在12歳のシニア犬である。もともとは、2匹ともアニコム損害保険の「ふぁみりぃワイド50%」に加入していた。この保険プランは、1歳であれば25,510円/年で、通院・入院・手術が適用されるものだった。支払い割合はその名の通り50%だ(価格の上限あり)。ただ、この保険料は年齢とともにどんどん上昇する。気が付くと筆者の愛犬の保険料は10歳で70,200円/年に上がっていた。確かに愛犬が若いころは誤飲もあり、救急に駆け込んだりしたこともあったため、それなりに助かっていた。だが、一回も動物病院に行かない年もあり、あまりにも負担が大きくなってきた。正直、年間保険料7万はありえないと思った。

※「どうぶつ健保ふぁみりぃ ワイドタイプ」保険料改定のお知らせ(2023年)

 年齢が高くなると、加入できる保険の選択肢がそもそも減ってくる。保険料の値上がりにともない、他の保険への乗り換えも検討したが、なかなか見つからない。ようやく見つけた、比較的安いSBIいきいき少額短期保険の「小型犬・スタンダード・プラン50」に乗り換えるとにした。価格は44,649円/年。入院・通院は50%を負担してくれる(それでも保険料は高いと思ったが…)。アニコムの場合は、保険料適用には、提携している病院の窓口で精算となる便利さがあったが、SBIの場合は自分で治療費や内容を申請しなければいけない面倒くささがある。しかし、それでも保険料が安くなるから我慢はできた。

 ところが、冒頭の突然の価格改定である。当初、ある年齢以降は保険料が変わらないと聞いていたためアニコムから乗り換えたのだが、倍の金額への改定は驚きである。理由は、ペットの寿命が延びてシニア犬が増え、高齢で病院に通うケースが増えたためとのことである。シニア犬の飼い主にとっては、他の保険への乗り換えも難しく身動きがとれない状態で、高額な保険を払い続けるか、解約するかの選択を迫られる。

※SBIペット少額短期保険 保険料

 アニコムにもシニア保険は用意されており、8歳以上のワンコでも加入することができる。WEBで見積もりをとってみると、「しにあ70%プラン」で40760円/年、「しにあ50%プラン」で32540円/年。ただし、年齢があがるにしたがって価格は上がるが、70%プランでは20歳41250年、50%プランでは20歳32900円と値上げ幅は大きくはない。欠点は通院は適用されないという点だ。消化不良か、他の病気なのかわからず通院し、採血、レントゲン撮影をするとなると料金は高くなるが、保険は適用されない。

 もっと保険料を安くする方法はないのか?値上げをしたSBIいきいき少額短期保険のサポートに聞いてみた。すると、「小型犬・スタンダード・プラン50ライト」というものがあり、この場合の価格は、14歳までは33489円、15歳からは40545円。補償内容は治療費用×補償割合(50%)から、1日あたり5,000円の免責金額を差し引いて支払われる。ただし、1回の治療が1万円を超えたものでないと保険は適用されない。現在のプランを解約すると、月割りで保険料は返金されると思われるが、年齢的に新規加入できないのが悩みだ。

 考えてみると、10歳以上のシニア犬が加入できる通院も対象の割安な保険は存在しないと言っていい。人間と同様、高齢のペットが増えているにもかかわらず、飼い主にとっては厳しい状況と言わざるをえない。シニア犬の手術は、ペットの体に負担を与える。様々な意見はあると思うが、高齢になってからの手術は危険な場合も多いだろう。ちなみに筆者の愛犬は、歯が悪くなり2022年に抜歯をしたが、抜歯の場合でも全身麻酔だった。当時医者にも言われたが、年齢的にも全身麻酔をして抜歯をするのは最後の機会だった。

 万が一の時のために高額な保険に入っておきたいという飼い主がいる一方で、保険には一切入らないという選択肢をとる飼い主もいる。愛犬が8歳くらいになったら、保険料については一度考えたほうが良いかもしれない。

 ちなみにアイペット保険の情報も記載しておこう。WEBによると、12歳11ヵ月まで新規加入はOKであるため、比較的高齢からの加入も大丈夫な保険と見ることができる。筆者の愛犬の場合、加入できるのは2013年4月28日生まれのトイプードルだけだった。ちなみに保険には通院・入院・手術をサポートする「うちの子」と、入院・手術のみをサポートする「うちの子Light」がある。「うちの子」にした場合、50%補償と70%補償が存在する。安い50%補償でも保険料は年71,140円と高額になる。12歳以降は終身この価格だという。もっと安くするためには。30%プランというものがあり、これだと年の保険料は48,880円になる。こちらも12歳以降は終身同じ金額だ。しかし、新規での加入ができず、更新タイミングで切り替えるしかないという。なお、加入時のペットの健康状態によっては保険料や条件も変わる可能性があるので注意が必要だ。

 シニア犬を飼っており、これから保険に入ろうとする人のために注意点を記載しておくので参考にしていただきたい。

・現在の年齢で加入できる保険かどうか
・保険の適用範囲はどこまでか(通院まで補償してくれるのか?免責はあるか?)
・保険料金は年々上昇するのか?終身同じ金額か?
・適用される治療費に上限あるいは下限はあるのか?
・補償された治療費は病院の窓口で適用できるか、郵送で請求申請するのか?

 そして、できれば加入しようと思っている保険が、過去どれくらい価格改定をしているのか確認できれば、調べておいた方が良いだろう。今後ますますシニア犬は増えてくるので、価格改定が続く可能性がある。
※記事に記載した保険とプランは変更となっている場合があります。保険への加入は自己責任でお願いします。加入の前に条件や金額について保険会社に十分ご確認ください。


《RBB TODAY》

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