元アナウンサーでタレントのユ・ヨンジェ(61)が、元妻で女優のソヌ・ウンスク(65)の実姉に強制わいせつを働いた事件の控訴審が行われた。
7月23日、水原高裁・第2-3刑事部は、性暴力犯罪の処罰などに関する特例法違反(親族関係による強制わいせつ)に問われたユ・ヨンジェ被告に対し、検察と被告の双方の控訴を棄却すると判決を言い渡した。
その理由については、「被告人は犯行を反省し、被害者のために多額の刑事供託金を2度にわたって支払うなど、被害回復の努力を見せている」としながらも、「しかし、被害者は妹(ソヌ・ウンスク)の結婚生活に支障をきたすことを恐れて被害を隠し、被告のわいせつ行為に耐えてきたと見られる。深い羞恥心を抱いたことは想像に難くなく、供託金も受け取る意思がないなど、厳罰を求めている」と説明した。
ユ・ヨンジェは2023年から計5回にわたり、元義姉に股間を押しつける、胸を触るなどの強制わいせつ行為を行ったとされている。警察や検察の取り調べ、さらには一審の裁判でも容疑を一貫して否認していたが、今年1月の一審で懲役2年6カ月の実刑判決を言い渡された。
また、法廷での拘束とともに、40時間の性暴力治療プログラム受講、5年間の児童・青少年・障がい者関連施設への就業制限も命じられた。
しかし、ユ・ヨンジェは不服として、一審判決が出た翌日に控訴。検察側も同様に控訴していた。ただし、ユ・ヨンジェ側は「量刑が不当である」として控訴しただけで、控訴審では容疑を認めている。一方の検察は、一審と同様に懲役5年を求刑していた。

なお、ユ・ヨンジェとソヌ・ウンスクは2022年に結婚したが、1年半後の2023年4月に離婚。ソヌ・ウンスクは、ユ・ヨンジェの強制わいせつ事件や事実婚疑惑などを理由に、結婚無効を求める訴訟も提起している。