『全知的な読者の視点から』は“韓国VFXの金字塔”『神と共に』を超える?映画ファン必見の制作舞台裏とは | RBB TODAY
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『全知的な読者の視点から』は“韓国VFXの金字塔”『神と共に』を超える?映画ファン必見の制作舞台裏とは

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『全知的な読者の視点から』は“韓国VFXの金字塔”『神と共に』を超える?映画ファン必見の制作舞台裏とは
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今夏、圧倒的な映画体験を提供する超大作『全知的な読者の視点から』から、全幅の信頼を置けるベテラン制作陣による、コラボレーションの舞台裏を収めたメイキング映像が公開された。

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『全知的な読者の視点から』は、10年以上連載された小説が完結したその日、物語の世界が現実となり、唯一の読者キム・ドクジャ(演アン・ヒョソプ)が小説の主人公ユ・ジュンヒョク(演イ・ミンホ)と仲間たちとともに、崩壊した世界で生き残りをかけて戦うファンタジーアクション作品。

本作には、監督のキム・ビョンウを筆頭に、韓国映画界を支えてきた名うてのスタッフが集結している。その理由は、これまで一度もスクリーンで描かれたことのない“世界観と空間”を具現化するという前代未聞の挑戦があったからだ。

「観客をスクリーンに釘付けにすること。それが最大の課題だった」と語るキム監督は、「現実とファンタジーが混在した世界を、どちらかに偏ることなくバランスよく描きたかった」と演出意図を明かした。物語序盤の重要な舞台となる“地下鉄セット”についても、「空間そのものをひっくり返すことで、世界の転覆というイメージを表現したかった」と述べた。

そして、『神と共に』『パラサイト 半地下の家族』『ノリャン―死の海―』など数々の大作を手がけたVFXディレクター、チョン・ソンジンは、「観客がこの世界観を理解できるよう、“リアリティ”と“整合性”のある映像表現に注力した」とし、「30年のキャリアの中でも、『全知的な読者の視点から』はクリーチャーやリソースの活用面で非常に革新的なプロジェクト」と誇りをのぞかせた。

撮影は、ドラマ『Pachinko パチンコ』や映画『Smoking Tigers』で感性豊かなビジュアルを見せてきたチョン・ヘジン監督が担当。「全体の80%以上がVFXショットであるため、プリプロダクションの段階で絵コンテやプリビズ(プリビジュアライゼーション)に相当な時間をかけた」と明かし、「キム・ドクジャの心の声を映すシーンでは、観客だけに秘密を打ち明けるような距離感で、カメラを俳優の息づかいが聞こえるほど近づけて撮影した」と述べた。

『全知的な読者の視点から』
(画像=ロッテエンターテインメント)

美術監督のイ・モクウォンは『新感染 ファイナル・エクスプレス』『神と共に』などで圧倒的な世界観構築を手がけてきた人物。本作でも「現実の空間からファンタジー空間への転換には、説得力のある流れと論理性が必要だった」と語る。特に地下鉄セットは、現実的な空間であるがゆえに高い再現性が求められ、各シナリオに合わせて差別化しながら、損壊のディテールまでも緻密に作り込まれた。

その中でも最難関だったのが、キム・ドクジャが3つ目に直面するシナリオで登場する“巨大魚の体内”のセット。VFXで仕上げるとはいえ、撮影時点で俳優が「本当に体内にいる」と思わせる演出が求められ、最終的にはVFX用の専用マットを用意。鉄骨でフレームを組み、風船素材で覆ったこのセットは、制作陣も「最も難易度が高かった」と語る。

また、アクション監督のチョン・ユンホンは、「各キャラクターの性格と状況に即したアクション設計に最も苦心した」と明かす。キム・ドクジャにはテクニックよりもリアルさと切迫感を、ユ・ジュンヒョクには強さと華やかさを意識したアクションを設計。イ・ミンホも「キャラクターへの没入度が高く、さまざまなアイデアを提案してくれた」と、俳優陣の情熱にも触れた。

『全知的な読者の視点から』
(画像=ロッテエンターテインメント)

ユ・サンア(演ユ・サンア)の動きは「お手玉遊び」から着想を得たといい、「誰もが知る簡単な手の動きに、どう個性を宿すか」を徹底的に考え抜いたという。ほかにもイ・ヒョンソン(演イ・ヒョンソン)はパワフルさを基調に、チョン・ヒウォン(演ナナ)は華麗なようで華麗でない粗削りな一面を表現するなど、キャラクターごとのアクション演出が作品に躍動感を加えている。

ファンタジーとアクションという二大要素を高次元で融合させ、韓国映画界の新たなマイルストーンとなることを予感させる話題作『全知的な読者の視点から』は、7月23日より韓国全土の劇場で公開予定。

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《スポーツソウル日本版》
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