乙武洋匡、教師いじめは「氷山の一角」　爆笑・太田は「加害者にいじめが移行する」

　乙武洋匡が、20日放送の『ワイドナショー』（フジテレビ系）に出演。神戸の小学校で起きた教師間いじめ事件について語った。

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　神戸市立東須磨小学校で、男性教師が同僚の教師4人から激辛カレーを無理やり食べさせられたり、暴言や暴行などのいじめを受けていた問題が波紋を呼んでいる。被害を受けた男性教師は他にも関節技をかけられたり、ビール瓶で殴られたことも発覚。だが、首謀者とされる女性教師はこれらの行為について「かわいがっていた」と答えているという。

　これについて、3年間という契約で小学校教師をした経験のある乙武は、「私を含めて教員経験者または現役の先生方は『何でいまさら、そんな騒いでるの？』という感覚に近い」と切り出し、「こういうものは氷山の一角」と指摘。

　乙武は続けて、実際に勤務した小学校での出来事を回想。赴任初日に校長先生から「こうして乙武先生が、いらっしゃることをあまり快く思ってない先生方もいらっしゃるのでいろいろ気を付けてください」と注意されたという。

　さらに彼は今回の事件について「加害側の先生だけを批判するので終えたら第2、第3の事件は起こる」と主張。ブラックボックスになりがちな職員室を保護者にも開放し、「どこに保護者がいるか分からないという状態にすると（いいのではないか）」と提案していた。

　また同日の『サンデー・ジャポン』（TBS系）でも同様の事件について話し合われた。藤田ニコルは「やり方が陰湿」とし、激辛カレーを食べさせる行為に「なかなか思いつかない」と皮肉。テリー伊藤も「今回の女教師は、なぜいじめをしてしまったのかを説明しないと（いけない）」と求めた。

　だが爆笑問題・太田光は「（女性教師が）かわいがっていたというのは、意外と本音なんじゃないか」と指摘。「楽しいんですよ、いじめって」と人間の本質にまで広げながら、「それを自覚できるかどうかじゃないですか」「指導者だからこそ、そのことを知っておかないと」と、理性で自制できるかどうかと言及した。

　また太田は、「『加害者教師』と言っているが、あちら側へいじめが移行がする」と主張し、「正義だと思って言っている人が、気が付くといじめる側になる」と、いじめの連鎖を語っていた。

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