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ソーシャル×モバイル時代の顧客獲得戦略

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  • リボルバーの小川代表取締役CEO(向かって左)とビートレンドの井上代表取締役
 同じくアメリカの調査では、Eコマース企業の投資優先度は、Eコマースフラットフォームの整備やタッチポイント(複数あるチャンネルの統合)について高いが、井上代表取締役は、CRM:消費者関係管理ツールの投資も多くなってきたと指摘する。表示される端末によってサイトデザインが自動的に変るレスポンシブデザインへの投資も注目すべきだとし、その理由を、Googleが推奨している、URLがひとつなのでシェアしやすい、と説明した。

 また iPadを活用した抽選機「モナール」の、高速道路サービスエリアでの弁当販売や、某小売店での新聞折り込みチラシを併用したクロスマーケティングなどでの実証実験事例を紹介した。これらの例では大きな効果を得たが、そうでない例もあり、ターゲット消費者や店舗立地など、マーケティング要件には検討の余地があるという。

●レスポンスシブデザインはスマホファーストで

 講演の後のQ&A型トークセッションは、ビートレンドの井上代表取締役の質問にリボルバーの小川代表取締役CEOが答える形で進行した。

 「フェイスブックページはオウンドメディアになるか」という井上氏の問いに小川氏は「ならない」と答える。「なぜならフェイスブックユーザーは自分のウォールしか見ない。また『いいね!』を押したフェイスブックページの投稿しか反映されないし、それも元ページの7~8%の投稿数だ」。

 井上氏が、複数あるソーシャルメディアについて「情報を拡散したい場合、たとえばフェイスブック、インスタグラム、ツイッターでコンテンツを作り分けるのが大変」というと、小川氏は「みんな同じでよい」という。その理由は、たいていのユーザーはどれか一つのメディアしか見ていないからだという。そして小川氏は「ソーシャルメディアからオウンドメディアへの“求心力”を期待しよう」とする。

 そして井上氏が「レスポンシブデザインと、端末ごとに作り分けるアダプティブデザインのどちらがよいか」と意見を求めると、小川氏は「どちらかが良いとは言い切れないが、コストの点ではレスポンシブデザインが有利な例が多い」とした。さらに「PCサイト向けにデザインしたのをもとにアダプティブデザイン化するのはもうまちがい。最初にスマホ向けにデザインしてアダプティブデザイン化すべき。スマホオンリーでもいいぐらい」と、媒体としてのスマホの重要性を示唆した。
《高木啓》
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