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PCとインターネットで実現するウェブ会議システム……『OmniJoin』導入レポート

ブロードバンド ウェブ
ブラザー『OmniJoin』
  • ブラザー『OmniJoin』
  • リッチメディア管理本部進立範氏。「回線の影響を受けやすかったスカイプより音質などがよかった」
  • ほとんどのビジネス文書を扱える。スライドを全画面表示すれば、ウェブセミナーやリモートでのプレゼンも可能
  • カメラやスピーカー・マイクはPC内蔵のものでもOKだが、マイクやスピーカーはある程度品質が高いもののほうが会議はスムーズ
  • ウェブ会議中。日本-インドネシアを感じさせないチャットや資料のやりとりを実現していた
  • Wi-Fiが来ていて、PCにカメラやスピーカーフォンをつなげばどこでもウェブ会議が可能
  • 会議資料もオンラインで共有
  • 回線状況を調べるツールも充実しており、画面解像度や転送フレームレートなどの調整が可能
 端末同士が直接通信するスカイプとの違いは、『OmniJoin』はクラウド上のサーバーを経由して相手と通信を行うことだ。そのため、端末側とサーバー側で機能の分担ができ、高品質なウェブ会議が可能となり、会議室の管理や複数メンバーでの会議など機能が充実している。また、画像の圧縮率や動画のフレームレートなども回線状況に応じて調整が可能だったり、ネットワーク状況を調べる機能なども用意されている。もちろん、双方の画面上にWord、Excel、PowerPoint、PDFなどのファイルを表示させたり、それらを同時に編集したりすることも可能だ。特定のPCのデスクトップを全員で共有しながら会議を進めることができる。この機能は、ウェブセミナーやプレゼンなどに便利だろう。

 つまり、一般的なテレビ会議システムの機能をほぼ揃えているが、クラウドサービスでもあるため、特別なハードウェアを用意する必要もなく、月額使用料だけで高品質なウェブ会議が実現できるということになるわけだ。使用料は、もっとも安価なタイプで1ユーザー6,500円/月からとなる。使うユーザーが多ければ、アカウント数無制限のエンタープライズ向けのプラン(79,800円/月~)も用意されている。なお、会議のセッションは、一番安価なプランからでも128bit SSLによって暗号化されている。

 実際にデモを見学した。進氏によれば、クライアント側のインスタントメッセンジャー(IM)のインストールは1~2分くらいで終わったという。まず『OmniJoin』にログインし、「会議室」を開く。すると会議室のURLが発行されるので、それを会議の参加者と共有しブラウザからアクセスしてもらう。会議室を作成した「議長」であれば、参加者を許可したり発言ができないオブザーバーとしての参加などの制御も可能だ。実際のインドネシアオフィスとの接続は、現地に会議室を作成してもらい、日本側からそこに参加するという形で行われた。その後、音声での打ち合わせ、ファイルを見ながらの会議をおよそ15分ほど行った。

 会議終了後に、進氏に使い勝手や感想を聞いてみた。「スカイプで会議をしていたときは、音声が途切れたり、カメラ画像がうまく動かなかったりしていましたが、『OmniJoin』は、それが見られなかったのが驚きです」と、簡単なシステム構成でも安定した会議ができたことに手ごたえを感じていたようだ。
《中尾真二》
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