Google Labs統括チームが語るイノベーションの源泉……実験製品を続々紹介 | RBB TODAY
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Google Labs統括チームが語るイノベーションの源泉……実験製品を続々紹介

ブロードバンド 回線・サービス
Google プロダクトマネージャー 井上陸氏
  • Google プロダクトマネージャー 井上陸氏
  • Google テクニカルリード Arthur Gleckler氏
  • Google プログラムマネージャー Mamie Rheingold氏
  • Google Labsのトップページ
  • 「Google Body Browser」。3Dグラフィックにより、回転操作やズームイン/アウトで人体の各部位を自由に閲覧できる
  • 左端のバーを上下に動かすことで、人体の透明度を調節
  • ズームアップすることで、人体の詳細まで表示が可能
  • 右上の検索ボックスにキーワードを入力することで、入力された部位がクローズアップ
 グーグル ジャパンは9日、同社の実験段階の製品を掲載する「Google Labs」に関する説明会を開催した。これはGoogle Labsの統轄チームが来日するにあたり実施されたもの。

 登壇したGoogle Labsの統轄チームメンバーは、プロダクトマネージャーの井上陸氏、テクニカルリードのArthur Gleckler氏、プログラムマネージャーのMamie Rheingold氏の3名。井上氏はGoogle Labsについて、「実験的製品をいち早くユーザーに紹介し、フィードバックを得る場として機能している。イノベーションを重視するGoogleの文化を色濃く反映したものとなっている」と語る。製品はユーザーから得られたフィードバックをもとに、ブラッシュアップが重ねられる。プロダクトにもよるものの、約9ヵ月程の実験の後に正式な製品としてリリースするかどうかの決断が下される。これまでにGoogle Labsを“卒業”し、正式にリリースされた製品としては、「Googleマップ」「iGoogle」「Googleトレンド」など18の製品がある。

 統轄チームでは、ラボ製品のリリースプロセスの管理や、ラボ自体の開発デザインのほか、具体的内容は明かされなかったものの、社員がより活発に素早くアイデアを形にするためのツールの提供も行っているという。Mamie Rheingold氏は、「Google Labsは他社のように選ばれたエンジニアが入るような、孤立した開発部門ではない。Googleは革新的かつボトムアップ文化を推奨しており、すべての社員がラボの科学者となる」と述べた。Google Labsに掲載される製品は主に、社員が勤務時間の20%を自身のプロジェクトにあてる「20%ルール」から生まれたものだという。

 Google Labsには、ほぼ毎月新しい製品がリリースされており、昨年の12月だけでも6つの新製品のリリースがあったという。掲載されている製品には、開発の初期段階ではあるものの、非常にユニークなものが多い。現時点では80程の製品が掲載されているが、ここではその一部を紹介する。

■Google Body Browser
 教育向けのアプリケーションとして 3Dの人体模型を閲覧できる。Webブラウザで3Dグラフィックを表示するための標準規格「WebGL」をサポートしており、プラグインのインストールをせずに、ブラウザ上で3Dグラフィックの表示が可能となっている。人体の表示画面では、回転させたり、ズームイン/アウトの操作で、人体の様々な部位を自由に見ることができるほか、人体の透明度を、左側のバーを動かすことで調節できる。また検索機能を備えており、人体の部位の名称を入力すると、それに関連する様々な部位が表示される。

■Google Books Ngram Viewer
 過去数世紀に出版された世界中の書籍の中で、特定の単語や単語の連なりがどの程度の頻度で出現しているかをグラフで見ることができ、「数百年にわたる文化のトレンドを比べることができる」(井上氏)という。書籍の全文検索サービス「Google Books」のデータの一部を利用しており、約520万冊分の書籍データから検索を行うことができる。

 そのほかにも、ヒンディー音楽に特化した検索サービス「Indic Music Search」や、Webブラウザ上で入力文字を他言語に翻訳できる「Google Transliteration」、Twitterの公開ソーシャルグラフを分析し、ユーザーがフォローしたいと思う可能性のある人を検索する「Follow Finder」、米国・カナダ・インド・英国のGoogleニュースの記事に記載された政治家の発言を検索・比較する「In Quotes」などユニークな製品が多く掲載されている。
《RBB TODAY》
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