HP、コンシューマ向けデスクトップPC発売へ——コンシューマ市場へ4年振りに再参入

　日本ヒューレット・パッカード（日本HP）は6日、コンシューマ向けデスクトップPC「HP Pavilion Desktop PC s3000シリーズ」と「同v7000シリーズ」、およびノートPC「HP Pavilion Notebook PC dv6205/CT」の3機種5モデルを発売すると発表した。また、17型液晶ディスプレイ「HP vp17 LCDモニタ」と19V型ワイド液晶ディスプレイ「HP w1907 LCDモニタ」を併せて発売する。

　同社は、4年前のコンパックとの合併を機に、コンシューマ向けPC市場から撤退していたこともあり、今回の発表は同市場へ再参入ということになる。また、今回の新製品では、CPUにAMD社製品を積極的に採用しているのも新しい点だ。

　s3000シリーズは光沢ブラックの美しい外観を持ち、幅107×高さ276×奥行き340mmという非常にコンパクトな筐体を採用したデスクトップPC。省スペースながら、最大2GBのメモリと500GBのHDDを搭載できるほか、グラフィックボードにはGeForce 7500LEをオプションで選択できるなど、パワフルな構成を選択することも可能だ。また、ラベル印刷（LightScribe）に対応したスーパーマルチドライブや15メディア対応のメディアリーダーを標準搭載するほか、衝撃に強いアルミ筐体を採用した120GBの脱着式HDD「HP ポケット・メディア・ドライブ」（別売り）の専用スロットを設けるなど、パーソナルユースでマルチメディアを手軽に楽しめるように設計されている。

　今回の発表では、インテル製CPUを搭載するs3040jp/CTと、AMD製CPUを搭載するs3020jp/CTが用意される。最小構成価格はいずれも69,300円から。3月6日発売。

　v7000シリーズは、省スペース筐体を採用しながら、ロープロファイルPCI Express x16スロット1基、ロープロファイルPCIスロット3基を備える拡張性の高いデスクトップPC。最大4GBのメモリと500GBのHDDを搭載可能なほか、GeForce 7500LEやGeForce 7600GSをオプションで搭載することもできる。また、s3000シリーズ同様、ラベル印刷（LightScribe）に対応したスーパーマルチドライブや15メディア対応のメディアリーダーを標準搭載する。

　インテル製CPUを搭載するv7080jp/CTとAMD製CPUを搭載するv7060ip/CTが用意される。最小構成価格は、v7080jp/CTが79,800円から、v7060jp/CTが74,550円から。3月6日発売。

　HP Pavilion Notebook PC dv6205/CTは、AMD製CPUを採用した15.4型ワイド液晶を搭載するコストパフォーマンスに優れたノートPCだ。本体デザインは同社ノートPCに共通のZenデザインを採用。CPUにデュアルコアのTurion 64x2 TL-52（1.6GHz）、同TL-60（2.0GHz）を選べるほか、グラフィックボードにGeForce Go 7200を選択することもできる（標準ではオンボード搭載のGeForce Go 6150）。最小構成価格は77,700円から。3月6日発売。

　なお、3機種とも、OSにはWindows Vista Home BasicまたはHome Premiumを選択可能。

　17型液晶ディスプレイHP vp17と19V型ワイド液晶ディスプレイHP w1907は、いずれも黒を基調としたデザインで、ディスプレイ下にキーボードを収納できるように、台座が湾曲したデザインになっている。直販価格はvp17が21,000円から、w1907が31,500円から。3月6日発売。

　今回発表されたコンシューマ向けPC製品も、同社ビジネス向けPCと同様、東京の昭島工場で生産される「MADE IN TOKYO」となる。現地生産の強みを活かし、注文から5営業日以内に納品可能だという。

　いずれの製品も同社直販サイトで販売されるが、各製品に直接触れられる常設展示スペース「HP Directplus Station」が、3月7日からビッグカメラ新宿西口店およびパソコン館池袋本店内に、3月9日からビックカメラ有楽町店本館内に、それぞれオープンする。

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