シャープ、トウモロコシを原料とした速乾性のデンプン塗料をAQUOSのスタンド部に採用 | RBB TODAY

シャープ、トウモロコシを原料とした速乾性のデンプン塗料をAQUOSのスタンド部に採用

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 シャープは6日、関西ペイントと共同開発したトウモロコシのデンプンを主原料とした植物系樹脂塗料(デンプン塗料)をさらに進化させ、乾燥時間を1/2に短縮し、塗装工程の簡易化を実現した速乾性の新・植物系樹脂塗料の開発・実用化に成功したと発表した。

 植物系樹脂塗料は、石油などの化石資源を原料とする一般的な塗料に比べ、地球温暖化を抑止し、環境負荷が軽減できるという。両社は、2004年より植物系樹脂塗料の共同開発に取り組み、2005年12月に世界で初めて家電製品のプラスチック部品に塗装する技術を開発、2006年から液晶テレビ「AQUOS」のスタンド部分の塗料に採用している。

 しかしながら、この塗料は主剤と硬化剤の2つの液を混合し化学反応により主剤を固化させるため、乾燥時間がかかり生産ラインが長くなる、といった課題があったとしている。

 今回開発された新・植物系樹脂塗料は、従来型植物系樹脂塗料に使用していた硬化剤を使用せずに、主剤と溶剤のみから構成されているのが特徴。溶剤が揮発することで主剤を固化させるため、乾燥時間が1/2に短縮され、塗装工程も大幅に削減できるという。この塗料は、これまでの植物系樹脂塗料の耐久性や光沢・質感などを低下させることなく塗装性能を向上させたもので、広い製品分野に採用できるとしている。

 本塗料は10月から世界同時発売の液晶テレビAQUOSのスタンド部分に採用されているほか、今後は冷蔵庫・エアコン・洗濯機など白物家電への採用を、また関西ペイントは新たな市場分野への展開を図っていくとしている。
《村上幸治》
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