インテル、ハードウェアで仮想化環境を実現するプラットホームを発表 -まずは対応CPUから | RBB TODAY
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インテル、ハードウェアで仮想化環境を実現するプラットホームを発表 -まずは対応CPUから

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 インテルは15日、ハードウェアによる仮想化技術をデスクトップPC向けに実現する新しいプロセッサ2種類を発売した。ラインアップは「Pentium 4 672」と「同 662」で、1,000個ロット時の単価は672が70,630円、662が46,810円。

 同仮想化技術は、「インテル バーチャライゼーション・テクノロジ」といい、利用するにはCPUだけでなく、チップセット、BIOS、バーチャル・マシン・モニタ(VMM)、および、用途により、同テクノロジをイネーブルした特定のプラットフォーム・ソフトウェアを搭載したコンピュータ・システムが必要になる。また、機能性や性能、そのほかの特長は使用するハードウェアやソフトウェアによって異なるとしている。

 なお、主要なシステム・メーカー数社は2006年第1四半期に、デスクトップPC用ソリューションに向けた幅広いサポートを提供予定だとしているほか、VMwareやマイクロソフト、Xenなど仮想化ソリューションの提供メーカーが、今後投入されるCPUを搭載したPCとサーバ上で稼動するバーチャライゼーション・テクノロジをサポートするという。さらに同社は、仮想化技術をノートPCにも拡張する予定だとしており、2006年に「Centrino モバイル・テクノロジ」に基づいたプラットフォームにおいて対応を開始するという。

 また、最高水準のITセキュリティおよび管理機能を搭載した企業向けPCの新プラットフォームとして、「インテル プロフェッショナル・ビジネス・プラットフォーム(開発コード名:Averill)」を2006年後半に提供予定と発表。このプラットフォームには、「インテル アクティブ・マネジメント・テクノロジ」と仮想化技術が共に採用されており、デュアルコア・プロセッサに対応するという。すでに同社は、仮想化技術のハードウェアによる対応を実現した「Xeon MP」の出荷開始を先週発表しているほか、同技術に対応した「Itanium」プロセッサ・ベースのプラットフォームを2006年半ばに出荷開始する予定だとしている。

 今回の発表について、米国インテルのデジタル・エンタープライズ事業本部副社長兼ビジネス・クライアント事業部長のロバート・B・クルック氏は、「インテルは、現在、企業ユーザが直面しているITにおける重要な課題に向けて、『インテル バーチャライゼーション・テクノロジ』などの新技術を導入するなどにより、積極的に取り組んでいます。アナリストの間では、仮想化技術はこの10年間で最も画期的な技術の1つであると認識されています。そしてインテルの技術が、業界における実用化に向けた取り組みと組み合わされることで、仮想化技術が主流へと移行していくと予測しています」とコメントしている。
《村上幸治》
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