三洋エプソン、NTSC比100%超の広色域化技術を搭載した液晶ディスプレイ 2006年に量産化
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同製品は、RGBにC(シアン系)を追加した4色のカラーフィルタと白色バックライトとのマッチングを図り、高精細化・広色域化を実現しながら高開口率、低消費電力を実現している。
この広色域化技術は、セイコーエプソンが写真高画質のインクジェットプリンタ開発で培ってきたECM(EPSON Color Modulation)のノウハウをさらに発展させ、三洋エプソンとして液晶ディスプレイ技術に応用させたもの。これにより、従来の中・小型液晶ディスプレイでは実現できなかった、エメラルドグリーンやブルー系の微妙な色再現が可能となる。
同製品は、従来の商品と互換性のある仕様(インターフェース、データ入力など)となっているため、セットメーカーの商品企画・設計者は、特に意識することなく従来品と同様の設計・開発を行うことが可能だという。
また、ドライバICに色域拡大の演算アルゴリズムを軽量化して内蔵しているため、本体メモリの増加などは不要。
なお、同製品は、10月19日から21日までパシフィコ横浜で開催される「FPD International 2005」に出展・展示される。