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沖電気、認証時間を大幅に短縮したアイリス(虹彩)認識装置「アイリスパス-M」を発売

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 沖電気工業(以下、沖電気)は、認証時間を大幅に短縮した全自動撮影型アイリス(虹彩)認識装置「アイリスパス-M」を開発し、本日より日本、北米、欧州での販売活動を開始した。
  •  沖電気工業(以下、沖電気)は、認証時間を大幅に短縮した全自動撮影型アイリス(虹彩)認識装置「アイリスパス-M」を開発し、本日より日本、北米、欧州での販売活動を開始した。
 沖電気工業(以下、沖電気)は、認証時間を大幅に短縮した全自動撮影型アイリス(虹彩)認識装置「アイリスパス-M」を開発し、本日より日本、北米、欧州での販売活動を開始した。従来機での全自動撮影による利便性はそのままに、認証時間を2分の1以下に短縮したほか、本人拒否率を低減し、音声ガイダンスを追加するなど機能強化を図っている。

 アイリス(虹彩)とは、目の瞳孔の縮小・拡大を調整する薄膜組織で、非常に複雑な模様を持つ。このアイリス模様は人によって異なり、たとえ双子どうしでも、また同じ人の右目と左目でも異なる。アイリス個人認識技術は、この個々人に固有な生体情報によって個人を認識する技術だ。非接触で安全に利用できる上、認識精度は非常に高く、他人受入率は120万分の1だという。

 沖電気は1996年から米国のイリディアンテクノロジーズと提携し、アイリス認識技術を用いた個人認証システムの開発を行っており、これまでに重要施設への出入りを管理するシステムや、PCおよびネットワーク接続時のパスワード代わりとなるシステムを商品化している。

 今回発売するアイリスパス-Mは、2002年7月から販売してきた「アイリスパス-WG」の後継機種で、自動的に瞳の位置を検出してアイリスを撮影する機能をそのまま継承している。従来、顔画像から目の位置を検出する画像処理や、利用者の身長や距離に合わせてカメラ機構を調整する動作などに時間がかかっていた点を、大幅に改良した。高性能なCPUで画像処理や照合処理を迅速に行うほか、カメラ機構を簡略化することにより、従来製品と比べて認証時間を2分の1以下に短縮している。また、両目を同時に撮影することで、本人拒否率を低減。さらに、利用者により分かりやすくするために、音声ガイダンス機能も搭載した。

 アイリスパス-Mは、外形寸法:328(W)×197(H)×84(D)mmで重量5kgのカメラユニットとなっており、別に管理PCを用意し、LANで接続して制御する。アプリケーションインタフェース(API)は国際標準の「BioAPI」に準拠しており、複数のバイオメトリクスを組み合わせたマルチバイオメトリクス認証システムを容易に構築できる。用途としては施設などへの入退管理のほか、空港セキュリティ、また出退勤管理や契約者確認などが想定されるとしている。

 日本、北米、欧州で販売し、価格はオープン。出荷は12月1日から。販売開始後3年間で10,000台を目標としている。
《小笠原陽介》
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