楽天が運営する「楽天ダウンロード」では、4月13日（水）から、漫画家・本宮ひろ志・作「サラリーマン金太郎」の書き下ろし作品を独占無料提供する。ただし5話以降は有料化される見通し。視聴するには楽天への会員登録（無料）が必要になる。 同社によれば、人気漫画家が紙媒体より先にデジタルコンテンツとして作品を提供するのは今回が初めてだ。 インターネットを使ったダウンロード事業は、2006年には5,500億円市場になると予測されている。「キラーコンテンツがない」が口グセの業界にとって、今回の試みが成功すれば、今後は書き下ろしの形で付加価値をつけた漫画コンテンツが有望株になりそうだ。 従来、Web上で提供されてきた漫画作品はいったん雑誌や単行本で一次使用されたのち、デジタルコンテンツとして二次利用されるのがふつうだった。だが同社が行う今回の企画は、まったくの書き下ろしである。 またダウンロードしたコンテンツは1カットに1画面を使う大胆なもの。コントロールパネルでコマ送りや速度・音量調節ができるほか、風の音、ドアを開ける音などの効果音が入っている。ただしセリフはない。 隔週水曜日に更新され、4話までは無料だが5話以降は有料化を検討している。 同社の三木谷浩史社長は、「本宮さんとゴルフをしている最中に、先生の方から申し出があった。まさか書き下ろしで？ と初めは本気にしてなかったが、本当に実現して自分でも驚いている（笑）」と喜びを隠せないようすだった。
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