SBCがAT&Tを買収、米国内最大手のグローバルな通信企業が誕生 | RBB TODAY

SBCがAT&Tを買収、米国内最大手のグローバルな通信企業が誕生

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 SBC Communications(SBC)とAT&Tは、米国時間の1月30日、SBCがAT&Tを買収することで合意したと発表した。

 SBCはもともと、1984年に行われた旧AT&T分割により生まれた地域電話会社の1つ。そののちの活発な買収により規模を拡大し、現在では米国中部と西部において5,200万のアクセス回線と、510万のDSLインターネット回線を提供している。さらに、携帯電話会社のシンギュラー・ワイヤレスの株を60%保有している。

 一方の現AT&Tは、分割後もいわば「本家」として名前を受け継ぎ、長距離通信の会社として存続している。保有するグローバルなネットワークと先進的な研究機関、世界26か所のデータセンターとを背景に、大企業および官公庁などの有力な顧客を有している。しかし、長距離通信の価格競争によって経営的には苦戦を強いられていた。

 このような状況の中、いくどとなく地域電話会社によるAT&T買収話が浮上したことはあったものの、実現には至らなかった。今回は、それがいよいよ現実のものとなる。こうした経緯から明らかなように、SBCとAT&Tとは事業分野があまり重なり合わず、相互補完的な関係にあるため、合併効果は高いものと期待されている。

 買収によって、AT&Tの株主は、AT&T株1株当たりSBC株0.77942株を受け取る。買収に要する総額は約160億ドル。買収の手続きは、AT&Tの株主および関係当局の承認、その他の最終的な調整を経て、2006年上半期までに完了すると見込まれている。

 買収後の新会社では、現在SBC会長兼CEOのエドワード・E・ウィテイカー Jr.氏が会長兼CEOと取締役を務め、現AT&T会長兼CEOのデビッド・W・ドーマン氏は社長兼取締役に就任する予定。ほかにAT&Tの取締役2名がSBCの取締役となり、新会社の本社はサンアントニオに置かれる。なお、新社名についてはAT&Tブランドの伝統と知名度を評価し、新会社の社名の一部に取り込まれる見込みだ。
《小笠原陽介》
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