課金サービスの充実とユーザ層の絞り込みで差別化 −エキサイト上場前説明会 | RBB TODAY

課金サービスの充実とユーザ層の絞り込みで差別化 −エキサイト上場前説明会

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「ヤフーがなんでもある新宿なら、エキサイトはブランドイメージの表参道か青山」とする代表取締役社長の山村幸広氏
  • 「ヤフーがなんでもある新宿なら、エキサイトはブランドイメージの表参道か青山」とする代表取締役社長の山村幸広氏
 エキサイトは、証券アナリストや報道関係者を対象にした会社説明会を開催した。これは、11月2日にジャスダックに上場するにあたり行われたものだ。

 「ポータルサイトはすべて同じサービスと同じユーザ層になりがちで、収益の多角化が進まない。そのようなポータルサイトは、吸収あるいは消滅の運命をたどる」としたのは、同社の代表取締役社長の山村幸広氏だ。同社は、この状況から脱却するために、「ユーザ層の絞り込み」と「有料コンテンツの充実」を進めている。

 同氏は「ポータルサイトは人が集まると広告も集まるという間違った認識がある」といったように、ユーザを集めることだけに注力したポータルサイトビジネスからの転換を示した。これを踏まえて「20歳〜34歳の都市型生活を営む男女」にターゲット層を絞り込んでいる。「キッズやシニア向けのコンテンツを提供するつもりはない」と示すほど明確だ。この戦略により「広告主に対してユーザの顔をはっきりと示せ、広告収入が増える」としている。

 効果が明確に表れているのが、女性向けポータルサイト「Woman.excite」だ。Woman.exciteは、エキサイト全体の1.6%しかPV(ページビュー)がないものの、広告売上げの10%を稼いでいる。これは、「都市型生活を営む女性」という同サイトのユーザ層を広告主にはっきりと示せた結果だ。

 もう1つの方針は、「広告収入に頼らないで収益の多角化を進める」ことだ。同社では、音楽配信サービス「Excite Music Store」とゲームサイト「Game.excite」を柱に有料コンテンツの充実化を進めている。

 有料サービスを進めるメリットは、「ある一定のユーザ数を超えると高い収益率を上げる」ことだ。オンラインゲームの場合は、タイトルにもよるが15,000人〜20,000人でこれを達成できるとしている。これら有料サービスを積極的に進めることで「3年で広告、課金、その他の売上げをそれぞれ3分の1ずつにする」と示した。

 なおエキサイトは、1か月間に1.4億PVと600万のユニークユーザが訪れ、1,200万のIDが登録されていることとを明らかにした。このうちPVとユニークユーザ数は、1年で20%ずつ増加している。
《安達崇徳》

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