あらゆるデジタルプロダクトに受信機能を搭載していく。モバイル放送がいよいよ開始 | RBB TODAY
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あらゆるデジタルプロダクトに受信機能を搭載していく。モバイル放送がいよいよ開始

エンタープライズ モバイルBIZ
代表取締役社長である溝口哲也氏
  • 代表取締役社長である溝口哲也氏
  • 東芝の受信機「MTV-S10」
  • シャープの受信機「4E-MB1」
  • PCカード型の受信機
  • (左)車載専用端末(右)クレードルにより自動車内と家庭内で利用できる受信機
 モバイル放送は、モバイル向けの衛星放送「モバHO!」を10月20日から開始すると発表した。料金は、チャンネルパックの違いにより月額700円から利用できる。

 モバHO!は、モバイル向けの衛星放送サービス。同社によると、世界初の移動体向けの衛星デジタル放送だとしている。

 初期費用は2,500円で、基本料金は月額400円。チャンネルパックは4つ用意されており、それぞれ月額400円から月額2,080円で利用できる。また、受信機は買取になる。開始当初は、ラジオは30チャンネル、テレビは7チャンネル、データ放送サービスは約60タイトルが用意されている。

 このうちテレビ番組は、NHK、NNN、CNNj、日経CNBCのニュースを提供。また、ラジオ番組では、有線ブロードネットワークスから11チャンネル、オリコンランキングを紹介する「オリコンスタイル」、アメリカのFM局のサイマル放送を提供するなどこちらも充実している。

 ここでモバイル放送が狙う市場は「携帯電話」「ノートPC」「自動車」の3つだ。同社の代表取締役社長である 溝口哲也氏は「それぞれ7,000〜8,000万の利用者がおり、あらゆるデジタルプロダクトに受信機能を搭載していく」とこれまで空白だった市場に大きな期待を見せる。

 携帯電話型については日本では2006年初め頃に提供される予定だが、2004年末から2005年はじめに開始される予定の韓国向けのモバイル放送では、すでに採用が決まっている。また、ノートPCに内蔵する受信機はPCMCIAカードとして2004年中に、車載器も順次販売される。

 モバイル放送は基本的には、衛星から直接受信機に電波が届くようになっている。しかし、都市部ではビルにより電波が遮られる。そのため、このような場所には衛星からの電波を再送信する「ギャップフィラー」を設置。サービス開始当初は、山手線、埼京線などの主要なJR路線と私鉄で受信できるようにし、12月までには11路線を追加。2005年3月には関西地区の主要路線をカバーする。さらに、全国の都道府県道と国道で走行実験を行った結果、ほとんどの区間で受信できることが確認されるなど、全国どこでも受信できる体制が整えられている。

 今回、番組を提供する事業者として有線ブロードネットワークスの代表取締役副社長である加茂正治氏は「弊社のサービスでもっともニーズが高かったのは車の中で音楽を聴くこと。モバイル放送はこれに応えられる」と期待を見せた。さらに、FM東京の常務取締役の園城博康氏は「モバイル放送と地上ラジオのデジタル化は、競合というよりも連携が可能であると信じている」と示した。

 なおモバHO!の契約や受信機の購入は、同社のサイトまたは家電量販店で行える。

■モバイル放送の料金
●初期費用
 2,500円
●利用料金
 基本料金:月額400円
 モバHO!A(映像チャンネル+音楽・音声チャンネル):月額2,080円
 モバHO!B(映像チャンネル):月額1,380円
 モバHO!C(音楽・音声チャンネル):月額1,380円
 モバHO!D(データ情報サービス):月額300円
●プレミアムチャンネル
 グリーンチャンネル:月額1,260円
※いずれの料金も税込み
《安達崇徳》
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