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[訂正]光時代に登場した新サービス「NOVA お茶の間留学」−語学学習が要求するテレビ電話の品質(後編)

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[訂正]光時代に登場した新サービス「NOVA お茶の間留学」−語学学習が要求するテレビ電話の品質(後編)
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■さらに速い接続速度でのサービス提供も予定
 「お茶の間留学」に使われるNOVAのIPテレビ電話「ギンガネット電話 WG503」(NOVA生徒特別価格:税込99,800円/レンタルでは月額税込3.129円)は、TEPCOひかり回線用の768kbpsと、ISDN回線用の64kbps、128kbpsの3つの帯域が選べる。しかし、TEPCOひかりは上下とも100Mbps。無線LANを使っていない限り、もっと帯域を広くとっても問題ないように思える。この疑問について村上氏は次のように説明する。


 「すでに安定してサービスを提供しているのはISDNの128kbpsでしたので、それ以上の帯域では何が起こるのかわかりませんでした。そこで、最初に光ファイバを使ってのサービス提供としてケイ・オプティコムさん向けに384kbps(現在は768kbpsを提供)を提供しました。これが成功したことで、さらなる性能アップを図りました。それが、TEPCOひかりさん向けの768kbpsというわけです。

 もちろん、768kbps以上の接続速度についても開発を進めております。また、ギンガネット電話にはバージョンアップ機能を備えておりますので、接続速度だけでなくさまざまな機能を提供するつもりでおります」(村上氏)


 また、最近流行の無線LANを利用することについて、同社では「安定してお使いいただくためには有線接続をお勧めします」とコメントしたうえで、次のように述べる。


 「回線速度を自動的に判断して、接続速度を落とす機能もあります。そのため、無線LANを使われて接続速度が遅いと判断した場合には、ISDN回線用の128kbpsで接続するということもあります」(村上氏)


■TEPCOの回線品質とNOVAの要求が合致
 一方、東京電力側では「お茶の間留学」のサービス提供をするにあたって技術的な問題はなかったのだろうか。NOVAが策定した品質維持目標は、TTC標準JT-Y.1541 QoSクラス0を満たしていることだ。クラス0とは、IPパケット転送遅延が100ms、IPパケット遅延変動が50ms、IPパケット損失率が0.1%、IPパケットエラー率が0.01%という厳しいものである。これ疑問に対して東京電力 光ネットワーク・カンパニー IP・無線技術部の富岡正行氏は次のように語る。


 「本サービスの導入にあたり約1年間、NOVA様と弊社とで実験と検討を重ねてきました。その実験の結果、弊社回線の品質がNOVA様のご要望にそのまま合致していましたので、特に新たに開発したりすることはありませんでした」(富岡氏)

「お茶の間留学」の体験デモの様子


 「お茶の間留学」に使われているギンガネット電話は語学レッスンだけでなく、金融相談や保険相談、ドラッグストアでの販売に利用されている。多種多様な業種の企業から注目を浴びているNOVAのテレビ会議システムは、現在、りそな銀行が金融や経営相談を行っているほか、警察署が空き交番対策として試験導入している。

 今後、ドラッグストアの一部で実験的に行われているテレビ電話での販売というスタイルが広がっていけば、双方向のテレビショッピングという新しいスタイルが生まれる可能性もあるだろう。

※初出において、東京電力 光ネットワーク・カンパニー 富岡氏のコメント内容に誤りがありました。読者ならびに関係者各位にお詫びして訂正いたします。
《北島友和》
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