長距離移動で威力を発揮! モバイル放送の東京〜京都の走行試験レポート | RBB TODAY
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長距離移動で威力を発揮! モバイル放送の東京〜京都の走行試験レポート

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長距離移動で威力を発揮! モバイル放送の東京〜京都の走行試験レポート
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 人工衛星を用いた放送サービスとして開始が待たれている「モバイル放送」だが、試験放送の拡大に合わせて自動車による走行実験を実施している。

 6月1日に実施された試験放送の拡大では、映像7チャンネル、ラジオ30チャンネルに増えたと同時に、実際にCS放送などと同じようにフルサイマル(リアルタイムでの再配信)が行われており、商用サービスにより近い形になっている。

 これに合わせて行われた走行実験では、ワゴン車に車載チューナーを搭載し6月1日に銀座を出発。京都を経由し福岡まで走行し、また銀座まで帰って来るという全4日間の行程で行われている。そこで、銀座から京都までではあるが、実際に同行させていただいたので、その模様をお伝えする。

14時に銀座の数寄屋通りを出発 ワゴン車の屋根に設置されたアンテナ。大きめなのが車載チューナーに接続されている。小さいアンテナは携帯端末の補助アンテナ


 銀座を出発して数分。順調と思われていたが、桜田門付近でいったん電波がとぎれ映像が止まった。これは、ビルが人工衛星からの電波を遮断したことと、ギャップフィラー(人工衛星からの電波を中継する装置)が設置されていないことによるもの。そののち、首都高速道路に乗ったとたん順調に受信。首都高は高架になっており、空が開けてきたためだろう。

 しかし、東名高速道路に入り海老名サービスエリアから中井サービスエリア間については、時々とぎれる場面があった。これは、沿線に設置されたギャップフィラーの出力や指向性の調整が終わっていないことによるもので、サービス開始までには解消される見込み。

 ここを過ぎると、おおむね順調に受信できるようになった。また、今回は東名高速道路を通ったこともあり、トンネルも少なく快適に番組が楽しめた。

 だが、トンネル内はまったく受信できない。また、鉄道や道路が高速道路の上を通っているか所や、料金所などでも放送がとぎれることが見られた。しかし、これらはすべて想定されている現象。高速道路の沿線のほか、トンネル内へのギャップフィラーの設置も予定されており、徐々に解消させていく計画だ。そのため、このギャップフィラーの設置が進むと、幹線道路ではモバイル放送のラジオとテレビが全くとぎれず楽しめるようになる。

 なお、携帯型端末は7月頃のサービス開始時に登場するが、車載器は簡易的は秋に、本格的には2005年から登場する予定だ。車載器の形態としては、独立したチューナーが出たあとに、カーナビに内蔵されるといった流れ。また、携帯型端末に接続するアンテナの発売も計画されており、外では携帯型端末単独で、自動車内ではアンテナを設置してモバイル放送を楽しむといった使い方ができる。

チューナーは運転席と助手席の間に設置されている テレビの画面。アナログ放送とは比較にならないほどの高画質だ


 東京から京都までの走行実験における全体的な印象だが、地上波のテレビやラジオとは比べものにならないくらい高い品質だった。デジタル特有のブロックノイズも見られない。また、地上波の場合は放送エリアをまたぐとチャンネルを合わせ直す必要がある。しかし、モバイル放送は人工衛星からの電波を受けているため、移動してもチャンネルを変更する必要はない。これは長距離移動における大きなメリットだ。同社では、自動車のほかに新幹線、船、飛行機でも受信試験を行っているという。日本中、どこにいても高品質なテレビとラジオが楽しめるモバイル放送だが、特に長距離移動で威力を発揮しそうだ。

関ヶ原で一休み。しかし、走行実験はまだまだ続く。ちなみに東京〜福岡の往復は2,200km。4日間かけて走り抜く
《安達崇徳》
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