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今年度中3,000か所は現実的な数字。フレッツスポットのアクセスポイント拡大の秘密

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 NTT西日本が展開する公衆無線LANサービス「フレッツ・スポット」は、あらたに94か所でサービスを開始した。アクセスポイントの拡大は「今年度中に3,000か所」としているが、これまで同サービスは176か所での提供にとどまっていた。それなのに、なぜこんなにアクセスポイントを増やせるのだろうか。

 公衆無線LANサービスのアクセスポイントを設置するには、初期費用として「回線工事費」「アクセスポイント機器の費用」が、さらにランニングコストとして「回線利用料金」「電気代」のほか、「日々のメンテナンス」を必要とする。

 たとえば、NTT東日本では、フレッツ・ADSLとBフレッツのオプションとして自分の店舗などを公衆無線LANのスポットにできるサービス「Mフレッツホスト」を提供している。この場合、初期費用としてIEEE802.1xに対応するアクセスポイント(61,000円程度)とフレッツサービスの工事費用(3,050円〜21,600円)などが必要となる。さらに、フレッツサービスの回線利用料金(月額2,600円〜)とフレッツホストの料金(月額700円)がランニングコストとして毎月かかることになる。

 では、NTT西日本ではどうだろうか。実はフレッツ・スポットの場合、NTT西日本が初期費用もランニングコストも何もかも、すべての費用を負担しているという。唯一、設置場所のオーナが負担するのは電気代くらいのものだ。

 このメリットが理解されたためか、同社は170もの企業や団体とアクセスポイントの設置について協力関係を結んだ。公表当時は、懐疑的と思われた「今年度中に3,000か所」という数字が、がぜん現実味を帯びてきたといえる。

 現在、同社は人が多く集まる公共施設や喫茶店などを中心にアクセスポイントを設置してもらえるよう積極的に回っているという。フレッツ・スポットのアクセスラインはBフレッツのベーシックタイプを利用しているためサービスエリアが限らるという弱点もあるが、興味のある喫茶店のマスターなどは同社に問い合わせてみてはいかがだろうか。今後は、設置場所を提供してくれるオーナの募集もおこなっていくという。
《RBB TODAY》
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