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【IP.net速報】公衆無線LANと携帯電話網を併用−ネオモバイルの戦略

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【IP.net速報】公衆無線LANと携帯電話網を併用−ネオモバイルの戦略
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ネオモバイル竹下氏
NTT-MEネオモバイル事業部門長 竹下健一氏
 無線LANホットスポットを利用したPDAによるVoIP実験など、ネオモバイルの野心的な試みはどのような成果をおさめたのだろうか。株式会社エヌ・ティ・ティ エムイーで公衆無線LANサービス「ネオモバイル」の陣頭指揮を採る竹下健一氏(ネオモバイル事業部門長)は、26日、IP.netで「国際ローミングによるISPフリーと無線IP電話」というタイトルで講演した。

 竹下氏は、まず2002年7月に開始したネオモバイルの経緯に触れ、当初からNTT-BPの無線LAN倶楽部との相互乗り入れなどオープン化を模索してきたことを説明。あわせて、公衆無線LANの国際標準ブランド「Wi-Fi Zone」に準拠したこともネオモバイルのセールスポイントだと説明した。さらに、Wi-Fiアライアンスの活動が、当初の相互接続認定プログラムから、国際標準ローミングによる無線LANアクセスのブランディングに移行しつつある状況を紹介した。

 公衆無線LAN事業成功の鍵として、竹下氏は「人の動線をカバーするアクセスポイント」「誰でもどこでも(世界中で)利用可能」「ビジネスから生活までカバー」「端末の進化とそのサポート」の4項目をあげた。特に、従来のようなすべてのサービスを自社で提供する独占型のクローズドなサービスではなく、各ISPと相互に乗り入れる「オープン型」サービスでなければ利用者を獲得できないことを強調した。

 NTT-MEはユーザが利用しているISPのRADIUSサーバで統一的な認証を行い、「どのアクセスポイント」「どのISPのユーザ」であっても公衆無線LANサービスを利用できる仕組みを提供するという。事実、NTT-MEはJR東日本と日本テレコムが行っている「駅でワイヤレスインターネット体験!」や、理経の「BizPortal」とのローミングを去年から行っているという実績を持つ。

 NTT-MEといえば、昨年10月に行ったPDAによるVoIP実験が記憶に新しいところだが、実験結果から、PDA同士がホットスポット間で通話を行うケースはほとんどないことが分かったという。これは「形状や機能が通話に特化している電話機で話したい」という、ごくごく一般的な感想が多くを占めたからとのこと。PDAなど電話機以外の形状や機能を持つ機器での通話は、まだまだ心理的な抵抗が大きそうだ。ただし、竹下氏は通話料金を気にせずに話せるVoIPサービスそのものについては根強いニーズがあると見ており、ブロードバンドを活かした通話品質の高いVoIPサービスを有力視している。

 竹下氏は今後の公衆無線LANサービスで、携帯電話やPHS網との併用を重視したいと語った。これら既存サービスとの乗り入れを行うことで、公衆無線LANの「サービスエリアが狭い」という弱点を克服できるとして期待を寄せているのだという。規模の違いこそあれ、これは鷹山の新ビジネスモデルとぴたりと符合する。オープン化は、各ISPのアクセスポイントとして機能し、携帯電話やPHSの併用で広いエリアをカバーすることになるだろう。今後のネオモバイルは、その動向しだいで注目を集めそうだ。
《RBB TODAY》

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