2002年のウイルス感染被害は去年の2倍に −−トレンドマイクロ発表 | RBB TODAY

2002年のウイルス感染被害は去年の2倍に −−トレンドマイクロ発表

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2002年のウイルス感染被害は去年の2倍に −−トレンドマイクロ発表
  • 2002年のウイルス感染被害は去年の2倍に −−トレンドマイクロ発表
 トレンドマイクロは、2002年のウイルス感染被害報告の速報値を発表した。2002年の1月1日から12月15日までの報告数をまとめたもので、合計報告件数は50615件。この数字は、2001年の年間報告数25644件のほぼ2倍。

 今年の報告数トップはKLEZ(亜種を含む)で、全体の約3分の1を占めている。KLEZは、年間を通じて上位をキープし続けており、当然の結果といえる。2位のBADTRANS.Bは年の前半に猛威をふるったもの。

 3位のBUGBEAR.Aと4位のOPASERVは、ともに2002年9月末に発見されたワームタイプのウイルス。件数そのものは1・2位より少ないが、集計対象の期間が短いことを考慮すれば1位や2位にひけをとらない報告数といえる。

トレンドラボ・ジャパン アンチ・ウイルスセンター主任 岡本勝之氏


 この年間集計の結果についてトレンドマイクロでは、ブロードバンド普及による各ユーザのインターネット接続の長時間化や、ネットワークを利用して伝染するウイルスの増加で、各ウイルスの感染被害の長期化が起きているとしている。また、亜種の出てくるペースが速いため、ウイルスパターンファイルの更新が行き届かないうちに大量感染を引き起こす事態も多いという(ウイルスライターが最初から複数の亜種を用意した上で順次配布していると思われるケースもあるらしい)。

トレンドマイクロ ウイルス感染被害年間レポート 2002年度速報
順位 ウイルス 報告件数 発見時期
1位 WORM_KLEZ 16683件 2001年10月
2位 WORM_BADTRANS.B 7231件 2001年11月
3位 WORM_BUGBEAR.A 1790件 2002年9月
4位 WORM_OPASERV 1441件 2002年9月
5位 JS_EXCEPTION.GEN 1257件 2001年11月
6位 MTX 846件 2000年9月
7位 WORM_FRETHEM 629件 2002年5月
8位 NIMDA 588件 2001年9月
9位 VBS_REDLOF.A 565件 2002年4月
10位 TORJ_JAPSX.A 360件 2002年9月


 2002年のウイルス関連のトピックとしては、新プラットフォームをターゲットとしたコンセプトウイルス(Microsoftの.NET向け「PE_DONUT.A」)の登場や、データファイルに感染するウイルス(Flashムービーに感染するSWF_LFM.926、JPEG画像に感染するPE_PERRUN.A)の登場、パターンマッチングによる検出を回避するためにウイルスが自分自身のコードを変化させる「メタモーフィック型」の新型(PE_SIMILE.A)の登場などがあった。

 特に、メタモーフィック型ウイルスは、プログラム自体が変化してしまうため、アンチウイルスソフトのほとんど全てが検出の基礎としている「パターンマッチング」では検出できなくなるおそれがあり、完成度が上がってくるとやっかいな事態となる可能性が高い。残念ながら、来年もウイルスに悩まされ続ける状況は続きそうだ。
《RBB TODAY》

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