マイクロソフト、クラウド プラットフォーム「Windows Azure」の提供を開始 | RBB TODAY
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マイクロソフト、クラウド プラットフォーム「Windows Azure」の提供を開始

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  • pdc09の発表には、多くの報道陣がつめかけた
  • 開幕基調講演を行うレイ・オジー氏
  • 「Windows Azure Platform」サイト(画像)
 米Microsoft(マイクロソフト)は現地時間17日、カリフォルニア州ロサンゼルスで開催されている開発者向け年次会議「Professional Developers Conference(PDC09)」において、クラウド プラットフォーム「Windows Azure」の提供開始を発表した。

 同社のチーフソフトウェア アーキテクトであるレイ・オジー氏は開幕基調講演を行い、開発者向けに、アプリケーションのクラウドへの移行、拡張および変換に向けた戦略とロードマップを紹介した。氏は「Windows AzureとSQL Azureが、同社のクラウドサービス戦略の中核的な要素であること」を強調。また、開発者が、マイクロソフトのソリューションをベースにして、簡単に利益性の高いビジネスを構築できるようにするための支援として提供される、Windows Azureの新機能、Windows Serverの新機能、ならびにマーケットプレースなどを含む一連の新しい仕組みについても発表した。

 基調講演のなかでオジー氏は「スリースクリーン&クラウド(Three Screens and a Cloud)」ビジョン、すなわちPC、携帯電話、そしてテレビといったスクリーンの違いを意識せずに利用可能であり、かつすべてがクラウドベースのサービスを介して接続されているようなソフトウェアエクスペリエンスの実現に向けたマイクロソフトの構想をあきらかにした。Seesmic、WordPress、そしてCheezburger Networkなどに代表されるパートナー企業などが、今後はマイクロソフトの開発プラットフォームを全面的に採用する方針であるという。

 オジーはまた、マイクロソフトが提供するパートナー企業向けのオンライン マーケットプレースであるMicrosoft Pinpointの将来展望についても紹介。そこで提供される情報仲介サービス「Dallas(コード名)」は、Windows Azureプラットフォームを全面的に利用して構築されるもので、現在「Dallas」で利用可能な参考資料の提供を行っているのは、Associated Press, Citysearch, DATA.gov, ESRI, First American Corp., infoUSA.com Inc., NASA, National Geographic TOPO!, NAVTEQ, RiskMetrics Group, the United Nations, WaveMarket Inc.およびWeather Central Inc.などをはじめとする企業や組織とのこと。「Dallas」は、同日より限定CTP(Community Technology Preview)版の利用が可能となっている。

 なお、今回PDCで紹介された要素については、「Tech・Days 2010〜Best of PDC」(2010年2月23〜24日開催予定)のタイミングで、日本の開発者向けにも、提供時期や詳細情報が紹介されるとのこと。日本では現在、Windows Azure上での開発を体験できる「Cloud Bootstrap〜Windows Azure開発コンテスト & タイムトライアル〜」や「Cloud Bootstrap〜 実践セミナー & ハンズオンラボ 〜」など、クラウド開発者向けの支援プログラムが実施されている。
《冨岡晶》
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