Googleはクラウドのライバルではない——米マイクロソフトCEO スティーブ・バルマー氏 | RBB TODAY
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Googleはクラウドのライバルではない——米マイクロソフトCEO スティーブ・バルマー氏

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 米マイクロソフトの最高経営責任者(CEO)であるスティーブ・バルマー氏は5日、都内のホテルで講演した。
  •  米マイクロソフトの最高経営責任者(CEO)であるスティーブ・バルマー氏は5日、都内のホテルで講演した。
  •  米マイクロソフトの最高経営責任者(CEO)であるスティーブ・バルマー氏は5日、都内のホテルで講演した。
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  •  米マイクロソフトの最高経営責任者(CEO)であるスティーブ・バルマー氏は5日、都内のホテルで講演した。
 米マイクロソフトの最高経営責任者(CEO)であるスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏は5日、都内のホテルで講演した。

 バルマー氏はIT分野の革新について、「今の変革はインターネットおよびデータセンターのコンピューティングから、クラウドコンピューティングへの変革であり、ここでもイノベーションを推進するために努力をするつもりだ」と話し、その革新には携帯電話などの端末が登場してくると話した。また同時に、クラウドコンピューティングが新しいモデルとして台頭しも、従来のパソコンや電話、テレビが重要性を失うことはなく、むしろそれらはクラウドのなかで補完し合うものであることを強調した。

 氏が何度も繰り返した言葉に「Three Screens and a Cloud」という言葉がある。パソコン、携帯電話、テレビといった異なるサイズの画面に代表されるデバイスがクラウドなかで機能し、エンターテインメント、ソーシャライゼーション、コーマースなどを展開していくモデルだ。分かりやすい例として紹介されたのが、ゴルフ番組だ。

 タイガー・ウッズの素晴らしいショットがテレビに映し出されたところで、テレビに呼び掛ける。「ビル!タイガーのショットを見たか?」と。するとマイクロソフトのアプリケーションが立ち上がり、バルマー氏の声を認識する。「ビル」と言ったら「ビル・ゲイツ」のことであると認識されるのだ。そしてビル・ゲイツはクラウドを通して話を聞きたいと回答し、「ゴルフボールは何を使っているのだ?」聞くかもしれない。その場合には、指でゴルフボールをタッチしインターネット検索を行う。ゴルフボールをが何であるか判明したら「注文するかどうか」の問いが帰ってくるといった具合だ。

 テレビがインテリジェントに進化していくなかでの簡単な例だが、バルマー氏が強調するのは「我が社の第1番目の課題はThree Screens and a Cloudの概念において、これらのイノベーションを推進していくこと」。そのためにはホスティングパートナーとの関係もかわっていく必要があるし、ソフトをライセンスで提供するのではなくサービスで出しながらオペレーションのサポートも顧客に提供など、すべてを変化させ収益性の高い経済モデルをもたらすことが重要だと話す。

 報道陣からは、Googleのクラウド展開についても質問がとんだ。これについてバルマー氏は、「ある意味、Googleは検索においては世界的なリーダーで王様だ」と言及。しかし、何万という企業がクラウドバージョンのExchangeやSharePointを使っており、ビジネスクラウドに注力していることを例に挙げ、コンシューマアプリケーションの分野も考えると先頭を走っているのはマイクロソフトであるとした。また、ライバルはGoogleではなく、ビジネスクラウドを展開しているSalesforce.comであり、プラットフォーム型クラウドという意味ではAmazon.comであると回答した。

 また、デバイスとクラウドのリンクについては、WindowsPhoneを挙げた。WindowsPhoneの新しい世代ではWindows Live My Phoneというサービスがあり、例えば写真を撮影すると自動的に複製を作り、クラウドで同期されていく。リッチクライアントがクラウドをサポートし、また逆もあるということだ。このような形でシステムのインテリジェンスを使ってユーザーサービスを提供する。

 バルマー氏によるとマイクロいソフトでは95億ドルをイノベーションに投資を行うという。この投資は世界でも最大規模であり、Windows 7やOffice 2010のようなプロダクトやBingのイノベーションが生まれるとする。さらに、95億ドルのうち3億ドルは長期的な研究に割かれている。東京では「マイクロソフトリサーチ アカデミック連携プログラム(マウント・フジ・プロジェクト)」を発表し、日本の研究機関と投資を進めていくとした。
《RBB TODAY》
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