【スピード速報】千葉が栃木をおさえてアップロード速度No.1! 静岡が3位に、東京は4位に沈む | RBB TODAY
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【スピード速報】千葉が栃木をおさえてアップロード速度No.1! 静岡が3位に、東京は4位に沈む

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千葉県(34.5Mbps)が栃木県(30.0Mbps)を上回ってアップ速度ナンバー1に立った。3位に静岡県(24.8Mbps)が入り東京都(23.3Mbps)はその下の4位に沈んだ。アップ速度のスピードデバイドは減少どころか拡大傾向にあり改善が急がれる
  • 千葉県(34.5Mbps)が栃木県(30.0Mbps)を上回ってアップ速度ナンバー1に立った。3位に静岡県(24.8Mbps)が入り東京都(23.3Mbps)はその下の4位に沈んだ。アップ速度のスピードデバイドは減少どころか拡大傾向にあり改善が急がれる
【スピード速報】はhttp://speed.rbbtoday.com/の1週間分の計測データをもとに各種の統計データを速報でお伝えする。このサイトはIXに計測専用サーバを置き、月間計測数は40万を超え、統計データとしても十分な精度と信頼性を持っている。

 今回は、前回の「栃木が東京を抜いてダウンロード速度No.1! 沖縄・九州・中国地方の低速は変わらず」への「じゃあアップロードは?」とのリクエストにお応えする。2008年4月22日〜28日の測定データのうち、測定場所の都道府県が解析できたものについて平均アップロード速度(アップ速度)を算出した。なお、この連載のセオリー通り、前回とは対象データが異なることをご理解願いたい。

 また、この統計は1年半前に掲載した「アップロード平均速度は和歌山・愛知も速い!」と同じ手法であり、1年半前とも比較しつつ分析しよう。

 図を見ての通り、千葉県(34.5Mbps)が前回のダウン速度ではトップだった栃木県(30.0Mbps)を上回ってアップ速度ナンバー1に立った。この2県から大きく離れた3位に静岡県(24.8Mbps)が入り、1年半前の統計では圧倒的な首位だった東京都(23.3Mbps)はその下の4位に沈んだ。また、同様に1年半前の統計では東京都に続いてトップ3を構成していた神奈川県(22.3Mbps)と埼玉県(22.2Mbps)がそのまた下の5位、6位となった。

 20Mbps以上の都道府県を見ると、以上に群馬県(20.6Mbps)を加えた7都県であり、静岡県を除くと関東に集中している。これに対して、5Mbps以下の低速な7県は分散しているが、青森県(3.9Mbps=44位)を除く6県は沖縄・九州・中国地方にあり、ダウン速度の場合ほど極端ではないが、低速な地域に偏りが有ることは否定できない。

 さて、では1年半前と速度分布を比べてみよう。当時は16Mbps以上は3都県しかなかったが、なんと今回は全国の平均速度がこれを上回る17.9Mbpsとなった。これはアップ速度を大きく引き上げる効果のある光回線の普及が進んだためであろう。
 ところが、1年半前に4県だった4Mbps未満が、今回は5県(岡山県、青森県、鳥取県、宮崎県、佐賀県)に増えてしまった。つまりアップ速度格差は減少どころか拡大傾向にある。この5県は一般にADSLユーザが多い傾向があり、アップロードの帯域を制限してダウンロードの速度を確保するADSLの性質上、やむをえない結果ではある。とはいえ、大半の県が増速方向にスライドしている中で、この5県が全国平均を押し下げているのは事実である。

 この連載で何度か述べているように、ダウン速度の格差はデータの入手におけるスピードデバイドであるのに対して、アップ速度の差はデータの発信におけるスピードデバイドである。インターネットの次の時代を牽引する「発信者たち」にストレスを与えないインフラが提供されることを望みたい。
《平野正喜》
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