アッカ・ネットワークス(アッカ)は30日、動画の投稿によるコミュニケーションサイト「zoome(ズーミー)」の記者発表会を行った。 同社代表取締役社長の坂田好男氏が、動画コミュニケーションプラットフォームについて説明を行った。ブロードバンドインフラを基盤にSNSが盛り上がってきたのを背景に、動画とSNSを組み合わせた動画コミュニケーションプラットフォームの提供に至った、とする。同社はすでにAIIの一部事業を譲り受けており、まずは、zoomeで個人同士のコミュニケーションを楽しんでもらい、ノウハウを蓄えたうえで、2007年3月より企業向けプラットフォームの提供を行う計画だ。 続いて同社代表取締役副社長の湯崎英彦氏が、zoomeの紹介と映像コミュニケーション事業のビジネス戦略について説明した。zoomeの名前の由来は、「zoom」と「me」を組み合わせた造語で、今までにない新たなコミュニケーションの場を提供。自分のプロフィールやメイト(友達)に見せたい映像をアップロードして自動的にサイトで公開できるものだという。 現在利用できる主な機能として、下記がある。・特定のメイトだけに映像を公開する機能(きめ細かい公開管理機能)・好きなところにふきだしや字幕の形でテロップを入れられる機能・マイページのデザインカスタマイズ機能・好きなURLを選べる・ナビゲーターとして動画による情報発信を行う「ナビチャンネル」機能 なお、著作権に反する映像や公序良俗に反する映像投稿の防止策として、運用サイドでチェック体制を引いており、不適切な投稿は削除される。 さらに、今後、提供する機能としては、下記があげられた。・サークル機能・携帯電話投稿機能・携帯電話配信機能・RSSリーダ・動画編集ツール 会場では、実際にアッカのDSLを利用して高品質なH.264の映像を受信するデモが披露された。ここで見る限りでは、大画面のスクリーンに表示しても画質の劣化はほとんど気にならなかった。 同社では、プラットフォームの使用料や広告料で収益を得ることで、新たな収入源を確立するほか、シナジーによる事業拡大が期待できるとし、2007年度中に月間50万ユニークユーザを、初年度の売上は2億円を目指す。