NTT Com、アドレスの記載を自動的に変更し情報の漏えいなどを防ぐメールサーバ | RBB TODAY
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NTT Com、アドレスの記載を自動的に変更し情報の漏えいなどを防ぐメールサーバ

エンタープライズ その他
 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、電子メールの複数配信や添付ファイルの送信に伴う情報漏えいを防ぐ「宛先分割・添付ファイル暗号化システム」を、11月1日に発売すると発表した。価格は、本システムを実行するためのメールサーバと、500ユーザ分のライセンス、構築費用の合計で850万円。

 本システムは、メールアドレスの設定やファイルの暗号化を自動的に行い、操作の手間を増やすことなく情報漏えいのリスクを軽減できるというもの。このシステムを使うことで、メールを配信する際にメールアドレスをTOやCCに列挙したため、配信された全員に対してメールアドレスが明らかになってしまうという事故や、メールの誤送信をきっかけに添付ファイルが第三者に読まれたり外部に流出してしまうといったトラブルを回避できるとしている。

 なお、自動宛先分割や自動暗号化はメールサーバ側で行うため、利用者側のメールソフトを選ばないが、ファイルの暗号化については、Windowsの自己解凍形式(.exe)のファイルが送信されるため、受信者側がWindows環境である必要がある。また、ウイルス対策で拡張子が.exeの添付ファイルが使えない場合には、暗号化ファイルの拡張子を変更できるようになっている。

 宛先分割・添付ファイル暗号化システムの搭載機能は以下のとおり。

●自動宛先分割機能(メールアドレスの漏えい防止)
・社外の複数の宛先にメールを送信すると、送信側メールサーバが自動的に社外メールアドレスを認識し、社外アドレスに対しては個別にメールを送信
・送信時に行うユーザ側の操作は、本システムの導入前後で変わらない
・社外の受信者が受け取るメールには、受信者本人のアドレス以外には社外のメールアドレスは表示されないため、アドレス漏えいの危険性が大幅に低減する

●添付ファイルの自動暗号化機能
・電子メールの送信時に、社内あて・社外あてを問わず、メールサーバが添付ファイルを自動的に暗号化(暗号化方式には純国産暗号「Camellia」を採用)
・暗号化の際、同時に復号のためのパスワードが生成され、添付ファイルとは別のメールで送信。パスワードを記載したメールは、サーバの設定により、添付ファイルの受信者または送信者に送られる
・ファイルの暗号化とパスワードの別送により、ファイルが漏洩するリスクを低減

●例外処理機能
 受信者側の環境や都合により、自動宛先分割や自動暗号化に対応できない場合、サーバの設定を変更しなくても、ユーザ側の操作で簡単に機能を解除もしくは変更できる機能
・「自動宛先分割の解除」「自動暗号化の解除」「拡張子の変更」の3パターンについて独自のアドレスを決め、メールのBCC欄に追加することで、そのメールについて機能解除もしくは変更した状態で送信することが可能
《村上幸治》
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