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アカデメディア、コダック協賛の「写真会議」を開催 V570誕生秘話など

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 新しいオンラインメディアの形を模索する異業種交流イベント「アカデメディア」は3日、コダック協賛の「写真会議」を開催した。写真会議では、新しいカメラの提案や、コダックのV570誕生秘話などが紹介された。
  •  新しいオンラインメディアの形を模索する異業種交流イベント「アカデメディア」は3日、コダック協賛の「写真会議」を開催した。写真会議では、新しいカメラの提案や、コダックのV570誕生秘話などが紹介された。
  •  新しいオンラインメディアの形を模索する異業種交流イベント「アカデメディア」は3日、コダック協賛の「写真会議」を開催した。写真会議では、新しいカメラの提案や、コダックのV570誕生秘話などが紹介された。
  • コダックが考えるデジカメの課題
  • 超広角レンズへの潜在ニーズ
  • デュアルレンズ搭載のEasyShare V570(トリノ五輪記念モデル)とプリンタ
  •  新しいオンラインメディアの形を模索する異業種交流イベント「アカデメディア」は3日、コダック協賛の「写真会議」を開催した。写真会議では、新しいカメラの提案や、コダックのV570誕生秘話などが紹介された。
  • レンズサイズと焦点距離の関係
  •  新しいオンラインメディアの形を模索する異業種交流イベント「アカデメディア」は3日、コダック協賛の「写真会議」を開催した。写真会議では、新しいカメラの提案や、コダックのV570誕生秘話などが紹介された。
 新しいオンラインメディアの形を模索する異業種交流イベント「アカデメディア」は3日、コダック協賛の「写真会議」を開催した。写真会議は、日常的に使われるようになった写真とカメラをもう一度考え直すことを目的にしており、アカデメディアのWebサイトで事前に募集した定員90名が参加した。

 写真会議では、まず、百式管理人の田口元氏が海外写真系サイトのトレンドやイベント参加者から事前に寄せられたカメラ拡張子のアイデアを紹介した。

 拡張子のアイデアで興味深かったのは、「min」(30min、60minのように指定した時間が経過すると自動的に消去される拡張子)、「moe」(ソフトフォーカスでシミやソバカスを飛ばし、わざと陰影を薄くして2次元画像のようにしてくれる拡張子)、「mosaic」(課金する度合いにより、グラビアのディテールや表示する内容を調整できる拡張子)、「anatanoshiranaisekai」(すべて心霊写真になる拡張子)、「ksa」(クサっと読む。被写体の香りも再現できる拡張子)など。

 さらに、おもしろくてあると便利だと感じたのは、「mkz」。mkzは、マスク 切り抜き 済みという日本語の略で、画像からオブジェクトを自動抽出し、Photoshopでのマスク切り抜きがされた状態になるというアイデアだ。

 次に、本イベントに協賛したコダックの井手靖氏が写真文化の現状とコダックの課題を紹介した。

 井手氏は、「コダックの基本理念は、写真文化を考え、写真の楽しみを広げることだ」と述べ、「写真の本質(楽しみ)は、撮る人、観る人のエモーション(感情や情緒)」と説明した。このエモーションとして、「雰囲気がよい」「自然な感じ」「情景がわかる」「アングルがよい」「かわいい」などを列挙している。

 井手氏は「コダックがデジカメ時代に取り組んだのは、プリントを手軽に見れるようにしたこと。従来よりも写真を楽しめるカメラを作った。写真を楽しめるカメラとは、“見たまま”の情景が撮影できること。だから、EasyShare V570に超広角レンズを搭載したのだ」と語っている。

 「超広角レンズの長所は、人間の目が捉える画角(約90度)に近いこと。一方、多くのコンパクトデジタルカメラの画角は約70度となっている」と強調。2つ目の長所は、遠近感が強調され、雑誌のようなアーティスティックな写真が撮れること、3つ目は標準レンズより焦点距離が短くなるため、手ブレしにくいことだと、V570の優位性をアピールした。(井手氏)

 また、同じくコダックからV570製品担当の小川理氏が登場し、V570の開発秘話などを語った。V570開発上のハードルは、超広角ズーム機とはいえ標準ズームも必須であること、超広角から望遠までをカバーするレンズはコンパクトサイズのボディには収まらないこと。その中で考えられたのが、23mmの単焦点レンズと35〜105mmのズームレンズに分け、2本のレンズを搭載することだ。これは、23〜115mmの5倍ズーム1本を内蔵するより、レンズの径および長さのいずれも小さくなると説明してくれた。

 V570のデザインは、V550開発当初に提案されたデザインがお蔵入りになっていたものだという。小川氏は、「V550の開発当時、ボディの真ん中にレンズを配置したシンメトリー(左右対称)デザインはスペースの関係で実現できなかったが、V570ではレンズを2本に分ける斬新かつコンパクトに収納できる手法を取り入れたことで実現できた」としている。

 続いて、デジタルカメラの撮影テクニックを写真家の石丸諭氏がレクチャーした。石丸氏は、V570による作例写真を示しながら、「1つ上のデジカメ使い」になるための9カ条として、以下のポイントを挙げている。

 1.静物は、フラッシュを使わずに撮るべし
 2.静物で、もしフラッシュを使うなら、ティッシュペーパーを活用すべし
 3.風景は、空や雲に露出を合わせるべし
 4.夕景や夜景は、セルフタイマーや三脚を使うべし
 5.人物と風景は、先に風景のフレームを決めて「人間」に動いてもらうべし
 6.人物と風景は、フラッシュを強制発行させるべし
 7.超広角で一味違う写真は、近づき、下からあおって撮るべし
 8.超広角で一味違う写真は、奥行きのある場所を選ぶべし
 9.超広角で一味違う写真は、ひずみ補正をオフにして、縦位置で撮るべし

 その後は、V570を利用しながら写真とカメラの未来を考える全体会議となり、さまざまな“新しいカメラ”のアイデアが発表された。一例を紹介すると、そのカメラはなんとシャッターボタンがなく、しゃべりでシャッターが切れるというもの。カメラ搭載のマイクに優しい言葉やその気にさせる言葉をかけることで、プロカメラマンが撮るようなモデルの自然体を引き出せるとしている。カメラの名前は、ずばり「口説くんです。」。

 イベントの最後には、提案されたアイデアの中から最優秀者2名が選出された。その最優秀者2名にはコダックからV570が1台ずつプレゼントされ、参加者の羨望の的となっていた。
《高柳政弘》
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