アドビとシックス・アパートがDreamweaver 8の拡張機能を共同発表 | RBB TODAY
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アドビとシックス・アパートがDreamweaver 8の拡張機能を共同発表

エンタープライズ その他
 2月27日、アドビシステムズ株式会社とシックス・アパート株式会社が共同で、Dreamweaver 8のマイナーアップデートと拡張機能について共同の発表を行なった。
  •  2月27日、アドビシステムズ株式会社とシックス・アパート株式会社が共同で、Dreamweaver 8のマイナーアップデートと拡張機能について共同の発表を行なった。
  •  2月27日、アドビシステムズ株式会社とシックス・アパート株式会社が共同で、Dreamweaver 8のマイナーアップデートと拡張機能について共同の発表を行なった。
  • Dreamweaver 8.0.1のエクステンションマネージャ
  • コードビューの入力画面
  • Movable Typeタグの入力
  • Movable Typeタグのヘルプ画面
 2月27日、アドビシステムズ株式会社とシックス・アパート株式会社が共同で、Dreamweaver 8のマイナーアップデートと拡張機能について共同の発表を行なった。

 発表された製品は、Dreamweaverで、Movable Typeによるウェブログサイトを構築するためのプラグインと、このプラグインを利用するためDreamweaver 8を同8.0.1にアップデートするためのアップデータだ。プラグインは「Dreamweaver 8.0.1 拡張機能 for Movable Type 3.2」と呼ばれる。

 昨年秋に、DreamweaverがMovable Type 3.17のタグをサポートするようになり、へルプ機能にタグのリファレンスマニュアル(日本語)が表示されるようになったが、今回の発表は、それがMovable Type 3.2にも対応したのだ。もちろんタグリファレンスは日本語で提供され、タグ名補完などもさらに機能アップしている。

 発表に先立って、RBB PRESSではアドビシステムズの西村真理子氏、シックス・アパートの柳下剛敏氏に、今回の拡張のポイントなどを聞くことができた。

 まず、タグリファレンスのヘルプ機能だが、機能そのものは3.17に対応した内容ですでに実装されているので、その便利さを実感しているユーザーも多いだろう。Movable Typeは3.2になって、スパム対策やセキュリティ機能が強化され、テンプレートの表現力の強化のためおよそ40ほど新規タグが追加されている。これらのリファレンスマニュアルがDreamweverのコードビューなどから利用できるのだ。柳下氏によると参照できるタグは、ソースコードからひろっているので、いまのところ公式のオンラインマニュアルには載っていないものも含んでいるそうだ。

 Dreamweaverの機能的な部分はどうだろうか。バージョン8になった時点で、コンテンツ作成ツールというより、統合開発環境としての機能が大幅に強化されているが、今回の拡張機能に伴いタグの補完機能やコードビューのタグ表示の制御方法などが強化されている。たとえば、閉じタグが必要なものについて、開始タグが入力されると自動的に閉じタグが入力されるのではなく、中身の入力が終わって次の「</」が入力されてから補完される。開始タグの直後に閉じタグが入力されてしまうと、タグの中身を入力するのにカーソルを戻さなければならないが、その必要がなくなる。当然タグのネストにも対応している。よりインテリジェントな補完、入力サポートが実現されている。

 また、Movable Type3.2ではデフォルトテンプレートがTypePad準拠のものになり、テンプレートが見た目複雑になっている。機能拡張されたコードビューでは、不要なタグの表示制御が可能だ。修正に必要な箇所だけを表示したり、変更してはいけない部分の上書きを防止できる。

 最後に、インタビューに応じてくれたお二人に今回の拡張機能について、それぞれの立場でまとめていただいた。

西村:Dreamweaverは、これからのWebサービス市場やニーズを考え、エンジニアだけでなくデザイナーやイラストレータさんが簡単にWebアプリケーションを作成(開発)できるようになっています。そのため、安定性の向上のほか、CSSのXSLTへの変換機能やPHPの対応、そしてMovable Type3.2の対応などが強化されました。

柳下:今回の拡張機能については2つの意味があると思います。Webデザイナーにとってスタンダードといえる製品とMovable Typeの親和性が高まることによる意義がひとつです。これは、いわゆるウェブログサイト以外への利用が進むでしょう。次に、Webアプリケーションへの応用が広がることによって、企業のPRサイトやイントラネットへの利用がさらに促進されることです。

 西村氏の発言は、DreamweaverとMovable Typeの有機的な結合を示唆するような意見で興味深い。また柳下氏も言うように、アドビシステムズの開発者向けサイトではMovable Typeが使われているそうだ。実はRBB TODAYの出版ブランドであるRBB PRESSのページもMovable Typeで構築されている。

 そして、お二人とも共通していたのは、DreamweaverのMovable Typeへの対応は、Dreamweaver 8がリリースされた直後、Movable Type3.2がリリースされた直後から、多数のユーザーからリクエストや問い合わせがあった機能だったそうだ。時間がかかってしまったが、Dreamweaverのアップデータ(8.0.1)リリースのタイミングを待ち満を持しての共同発表に両社の意気込みが感じられた。
《中尾真二》
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